贈与経済の感覚がある人が好きです

昨日は営業3件。
1件目は雑誌社で商品の売り込み。
2件目はB2Bメーカーで「いかに会社を変えるか」の相談。
3件目は制作プロダクションで「教え子(のクリエイター)使ってやって下さい!」の売り込みでした。

別に私がキックバックとかマージン取る話じゃないですよ。単に教え子のキャリア形成を支援してるだけ。一見ビジネスの話のようですが、本質は教育です。そして芸術の話でもある。彼女を可能な限り大きく育てたいから勝手に動く(実は昨日は予定合わなかったんで同行営業出来なかっただけ)。
教育や芸術や学問は本質的に贈与経済の領域に属しています。

これらは、共同体にみんなで贈与することで、みんなが豊かになっていくという特性があります。最後にソロバン合うかどうか計算してから始めるのではなく、取り敢えず「良いよ持ってってくれよ、お代はある時払いで。」みたいな勢いでやっちゃってる側面がある。

その勢いが無いと始まらない、とでも言いますか。贈与した結果、どんな利回りで何が出てくるんだかわからないところに面白みがあるものでして。

もちろん世の中、贈与経済だけでは回らないですから、貨幣経済や交換経済も必要です。でもそれだけではつまらんのです。芸術の学問を教えていた人間ですから筋金入りなんです私は。

よって、贈与経済の面白さを知っている人とのお付き合いが長く、深くなります。カネとかじゃなくて、才能を育てたいじゃないですか、ねえ? というコンセンサスがバシッと一発で作れる人ね。話さなくても何の話だかわかってくれる人。「それ、いくら儲かるの?」から入る人はもう良いです。一生分付き合った。サヨナラ。

昨日もそうでしたが(「彼女が成長していく様子を見たい」と言っていただけた)、ここ半月ばかりは、そういう人と沢山会えたので、楽しくてしょうがなかったです。やっぱカネより人や芸術や学問が好きなんだな。