「MITがフォト・ジャーナリズムの無料オンラインコースを開講」
MITがフォト・ジャーナリズムの無料オンラインコースを開講
あー、このコースのシラバスは2年前に参考にして、これよりエグいやつやろうという考えで2012専門演習やらしていただきました。実際にエグかったと自負してます。
で、このコース、"Photo Idea Index"をメインテキストにしてるのがちょっと気になるというか、フォトジャーナリズムのコースとしては面白いんですよ。この本、系統立てた構図のアイデアとTIPS集で、日本でフォトジャーナリズムと言った時には絶対に出て来ないようなテキストです。日本だったら『地雷を踏んだらサヨウナラ』あたりが来るね。あるいはユージン・スミスの水俣ものとか。
理由も何となく想像が付きます。
少なくとも世界レベルで言えば、ドキュメンタリー写真というものの指す範囲がキャパやユージン・スミスの時代より格段に広がっているということ。そして、単にショッキングであったり物珍しかったりする写真では、高い評価は得られない時代であるということ。すなわち、(結構古典的な意味での)美というものがドキュメンタリー写真では強く求められるようになってきているということが背景にあるんでしょうね。