『グラビア美少女の時代』をテキストに、「グラビア」のアート化を考えるとか

細野晋司ほか『グラビア美少女の時代』(集英社新書2013)を仙川駅の本屋でチェックしていたら息子から電話がかかってきて「ラーメン茹でるから今すぐ帰ってきて」と申し渡されたのですが、この本はなかなか面白そうですね。アート系の写真を扱うギャラリストの福川芳郎さん(ブリッツギャラリー)の論考だけ斜め読みしたのですが、日本のグラビア写真家がアート分野に進出しようとしては失敗しているという話はなるほどなと思いました。

後期の写真文化論で、この本をテキストに、何故ハーブ・リッツやヘルムート・ニュートンらファッション写真家の一部はアートになれたのか、日本のグラビア写真をアート化するとしたら何が必要なのか、というディスカッションを2週くらい使ってやってみるというのもアリかなと。

何故、グラビアがアートではないのかという分析は既に福川さんが書いておられますし、私もその分析には概ね同意します。では、どうしたらそれをアート化出来るのか? グラビア分野も手がけるけれどもアート分野でも認知されている人も若干は居る(篠山紀信、藤代冥砂など)ので、その辺を分析するところから入ると道筋が付けやすそうです。