私の父は長年、愛知県の高校教員をやった人で、キャリアの後半は愛知教育大付属高校副校長(事実上の校長)、幸田高校校長、日進西高校校長というように、校長としての腕を買われておりました。本人は学校経営より教育相談が本職と考えていたようですが。
その父に、良き校長となるにはどうしたら良いのかを尋ねたことがあります。
彼の答えは簡潔でした。
「部下には自由にやらせ、責任は全部自分が取ること。」
実際、彼の部下が「先生、こういうことやりたいんですが」と申し出てきた案件については、よほどのものでない限り「やれば? ただし言い出しっぺのキミが仕切れよ」と答えていたように記憶しています。私はそれを見て、なるほどと思っておりました。
さて今日の2年ゼミ。明日には開幕というゼミ写真展の最終準備です。正直、私の出る幕はありませんでした。学生たちは勝手に全てを仕切り、私は名目上の責任者として会計とか書類の決裁をするだけ。学生たちも、自分たちで決裁出来る案件はどんどん自分たちで処理していって、大学の予算を使う案件で形式的に私の了解を取るくらいでしたかね(あと4万使えるから好きに使えと申し渡してある)。
で、ちらりとモニターに映った学生たちの作品(写真展のキュレーターチームがコンセプト設計から他のゼミ生への指示、採用やリジェクト、撮り直しの指示まで全てやった)を見ましたが、何だかえれえレベル高いです。学生たちも、展示する作品を絞り込むのに四苦八苦していたくらい。すごいなあ。もうこいつら、俺がいなくても勝手に学んでいけるくらいのチームになってるんだなあ・・・と思いました。
4月末に一眼レフ手にしたのが9割のゼミなのにね。