今年最初の講義も陰険に

今日は2014年最初の講義でした。

昨年の最後の回で皆で決めたコンセプトに基づき、世間で広く価値を認められている写真群の構図が、アマチュア向けの入門書に書かれているセオリーをどれだけ踏襲しているのかを調査して来る、というのが年末年始のグループワーク課題。

この成果物をチェックするというのが今日の内容です。

具体的には、実証研究の論文の基本的な構成であるIMRAD(Introduction, Method, Results and Discussion)に従って書かれた報告書を、文言の正確性から始まってサンプル抽出法、分析手順の妥当性までいちいちキビシイツッコミを入れまくるという、陰険な回でごさいます。

今日は手加減ゼロで、はっきり言っちゃえば卒論では目こぼしされるレベルの怪しさも全部「これはあかん」と切って切って斬りまくって来ました。

もちろん切り捨てるのではなく、「この研究の目的は何か、この工程でやらなければならないことは何かをもう一度確認してみよう。これで本当に目的に合致してる?」という問いかけを何度も何度も繰り返し、何故このままではダメなのか、どう改善したら研究の目的と科学的な妥当性を満たすことが出来るのかを一緒に話し合い、順に答えを出していくわけです。

今週の宿題は、今日ダメ出しされたところを全てやり直して来ましょうというもの。

そして来週はいよいよ「考察」です。みんなで「じゃ、この結果から何が言えるのか」を話し合います。

楽しみ楽しみ。