年内最後の講義してきましたよ。
今日はまず西洋哲学における「理性」「悟性」「感性」の分類をネコと立教大学池袋キャンパスを例にして解説。
続いて写真における美の在処と絶対量を、「モナリザの現物と、モナリザの写真ではどちらがどれだけ美しいのか?」「ミス立教2013の鎌田あゆみさん本人と、鎌田さんの写真はどちらがどれだけ美しいのか?」という問いを元に議論しました。
面白いことに、どちらの事例でも、現物や本人よりも写真の方が美しい場合はありうるという意見が多数。ではその時に被写体と比較して増加した分の「美」はどこからどうやってもたらされ、どこに付着しているのか?
さあ皆さん、こう問われたらどう答えますか?
難しい? いえ、大学の勉強は難しいもんですよ(笑)
後半は写真の作品における感性(←バズワードとしての感性ではなく、哲学用語としての感性です)を媒介とした価値を構図に着目して定量的に分析するという研究計画の細部の検討です。ここでの重点指導ポイントは「どうしたら妥当なサンプリングが行えるのか?」という部分で、細部まで明確にサンプリング方法を定義して再現性を確保することの大切さや、いかにして数え切れない写真作品の山から適切な層化抽出を行うのかという技術的課題でした。なんせ法学部の学生も居ますからね。
難しい? でもこういうことをちゃんと勉強しとかないと、卒論書けないはずですよ?