今日の写真文化論では先週お題を出しておいた論点について各自で問いを立てて考察するという内容でした。
新成人2人、過去数日以内に誕生日だったもの2人ということで、特別にスイーツを持ち込んで食べながらの講義です。たまにあるんです私の講義ではこういうのが。アメとムチ。Bombing and Sweets.
さて報告の方でまず面白かったのは、同じようにスマホ+SNSというツールを使っていても投稿する媒体によって傾向が違うという指摘を、実例を示しながら行ったもの。インスタグラムは画像によるリアルタイムの近況報告(この学生は「直近況報告」という概念を提案していました)が多い一方で、@cosmeは商品を実際に使っている証拠を見せることが多いし、ツイッターは笑いを取るようなネタが多い・・・などなど。
考えてみると、自分の思ってることや感じていることを即座に写真で表現してその場で発信するなんてコミュニケーションは、ここ数年なんですよね。可能になったのは。
その他、スマホユーザー=パブリッシャーなのではないかという報告では、クリエイターとは別に存在する編集者の有無の問題が浮かび上がってきましたし、FBはフォトジャーナリズムにどんな影響を与えたのかという報告では、ヴァナキュラー写真(という言葉は使っていませんでしたが、そういうことです。日々大量に撮影される大したことの無い、一瞬で流れ去って忘れ去られていくような写真)がフォトジャーナリズムの中に居場所を獲得したという指摘が出て来ました。
さていよいよ来週で写真文化論は終わり。大学の先生としての私のキャリアも終わり。
みんなノロわれないように。インフルに当たらないように。無事にフィニッシュしたいものです。
【最後の聖戦】
さあ。いよいよ最後の戦いです。
<課題>
2025年1月21日の自分が、過去10年間の「自分のキャリアと写真の関わり」または「写真文化の進化と発展」を振り返ってこれを概観し、感想を述べているという体裁で、ニセのブログ記事を書きなさい。
文字数:1600字以上
ブログ内に貼られている画像:10枚以上(全て2015年1月21日以降に撮られたという設定で捏造し、それぞれにキャプションを添えること)
・著者略歴(学歴、職歴、あれば著書や作品、個展など)を捏造して冒頭に示すこと。これは文字数に含まない。
・参考文献を必ず5件以上は示すこと。2015年1月22日以降に公刊されたという設定の文献は捏造で良いが、捏造した文献を引用する際には必ず捏造文献中の文章を直引用で示すこと。
・未来に起こった事件、開発されたプロダクトやサービスは自由に捏造して良い。
評価ポイント:文章の質(段落分けが適切か、誤字脱字は無いか、簡潔明快な文体か、書誌情報提示に際し正しい書式を用いているか、全角英数を使っていないか)、説得力(いかにもありそうな話か、この講義で学んだ内容をどれだけ生かしているか)、面白さ、ウェブデザインの見やすさ。
提出期日:2015年1月20日24:00
提出方法:htmlファイルまたはwordファイルを提出またはウェブ上の誰でも見られる場所にアップロードすること。htmlファイルはtumblrや各種ブログサービスを利用して作成しても良い(Firefoxの場合はブラウザから「ページを保存」→「webページ、完全」と選択)。