2年ゼミ個人作品提出

 今日は2年ゼミの年度末個人作品提出でした。できあがりの方ですが、素晴らしいものも沢山。ゼミ生の相互評価を集計した結果、70点満点で67点とか64点、62点など高得点を叩き出した学生もおりました。一方で、得点が伸びなかった学生ももちろんおりました。

 ですが、現代ではアート作品は市場で評価されなければアートとして認められません。市場では、値段という形で作品ごと、作家ごとにきっぱりランキングが付けられます。現代におけるアート作品のありようを学ぶゼミである以上、明確にどの作品がどの作品より上と答えを出される体験も学習の一部です。

 たしかにどの学生も色々工夫してきました。点数が伸びなかった作品でも、高い点を付ける人はもちろんいました。一方で、誰もがこれは凄いと納得させられる圧力、迫力を持つ作品もあります。では、何故その差が生まれたのか? そこがアートの不思議なところです。これは、きっと学生たちも感じていると思います。

 作品づくりは9月から4ヶ月かけましたし、ゼミ内では各自のコンセプトも、進捗状況も全て可視化されていました。最初から最後まで順調で結果も高得点という学生は一人だけ。1度、2度、私に「これじゃダメ。ありきたり。つまらん。意味不明」と潰されて、そこから工夫を重ねた学生が沢山いました。例えば62点で4位に来た学生は12月中旬の段階でまだ私に「目新しさゼロ。やり直し」と(みんな見ているとこで)言われて、そこから手間もかけアタマも使って大逆転の傑作を作ってきました。この1ヶ月で彼女はまた一皮剥けたはずです。
 
 67点などという驚異の高得点を出した学生も、最初の頃はボロクソに言われていました。ですが、そこから私のアドバイスを参考に工夫し、そして手間暇をかけて素晴らしい作品を仕上げました。この間の伸びは顕著でしたね。

 彼ら彼女らの作品を見たい方は来週火曜日2限、是非、教室にいらしてください。