褒めずに育てる

4年生はいよいよ卒論提出まで2ヶ月を切りました。今日のゼミでは今後のスケジュールを確認。今月中に2章(「方法」の章)まで書いて提出するよう厳命。続いて3人に、卒論の「いちばんおもしろいところ」を発表させました。

前期から順調に進めている学生は、もう後は考察をピシッと決めたらフィニッシュみたいなところまで材料を集めていました。かなり面白い卒論になりそうで、私も楽しみです。

平均的なペースの子は、もう一段階深く掘ることで、通り一遍ではない卒論になるような状況。この子もまあ何とかなるでしょう。

かなり進捗が遅れていて、一時は私も覚悟を決めた学生も、漸くこれならいけそうだという流れを掴んでくれていました。良かった良かった。

どんな学生もあの手この手で卒論をでっちあげさせて送り出すということも出来なくはないのでしょうが、それでは本当に大学の教育の価値が無くなってしまう。私としては、大学生活の最後に、とにかく自分の足で前に進まないと始まらないし、前に進み続けることで景色が変わっていくんだということを学んで欲しいのです。そのためにかなりきついことも4年ゼミの学生たちには言ってきました(「先生は褒めずに育てる方針かと思いました」とまで学生に言われた)が、その成果が出始めたのかなと感じた演習でした。

3年ゼミは今日から企画作成モード。「プレゼンには三重県から怖いおじさんが君たちを潰しに来るよ~」と脅して、さっそく4チームに分かれての企画作りブレインストーミング開始。半月後にはA4で2ページの企画書+3200字以上の趣意書を出してもらいます。

最初はとまどっていた学生たちも、徐々にエンジンが暖まると面白いアイデアを考え始めて、2チームほどは「ほほう」と思わせるようなネタをものにしていました。もちろんゼミ中だけの作業では無理なので、来週までにそれぞれグループワークを進めてくるわけです。

3年ゼミはもうかなり出来上がった集団なので、基本的には心配していません。要所要所で軽くムチを入れてやるだけで、どんどん進んでいくはずです。半月後が楽しみです。