三菱商事ロジスティクス・インターンシッププログラム、最後の事前研修

昨日、ビールを飲みながら学生と話していて驚かれたのですが、私が立教大学社会学部現代文化学科で3年次ゼミを担当するのは今年度と来年度のみです。再来年度以降に立教大学で講義を持つかどうかは誰にもわかりません。他にもっと面白いことが出てきたらそちらに行きます。ラノベとか書いてみてえ。

さて、昨日は三菱商事ロジスティクス・インターンシッププログラムの最後の事前研修でした。衣料品業界の業態、業界独特の物流慣習、ユニクロの新しさとは何だったのか、衣料品サプライチェーンとロジスティクスの現状、その中で各自が何をどう調査するか(社会調査実習もプログラムの一部)などなど。

当ゼミとパートナーシップを組んでプログラムを実施してくださっている先方の担当者様が研修中に強調していたのは、これは就活エリート養成塾でもないし、綺麗なところだけ見せる観光ツアーでもない。うちの会社の格好悪いところも全部見せるということ。もちろん新卒採用コースへの接続も無しだと。30年前の物流システムから最新の物流システムにまさに現在進行形でランニングチェンジしている現場に放り込んであげるので、そこで現代の物流とは何なのかを体感して欲しいというお話でした。ちなみに担当のOセンター長、社内では「O道場」と呼ばれる人材育成の鬼だそうです(笑)

この三菱商事ロジスティクス・インターンシッププログラム、実はインターンシップそものもが同社初の試みで、私とOセンター長で話し合いながら20時間の事前ワークショップ、そして5営業日の現場実習をデザインしてきました。ロジのプロと社会学者のコラボです。ただし来年度以降の実施は未定。Oセンター長としては、徹底した事前ワークショップと現場実習のセットでなければ人材育成にならないと考えておられるそうで、半日のマナー研修だけで学生が現場に来るようなお手軽インターンシップには興味が無いと。

そんなわけで、もしもこのプログラムに興味があるという学校・企業がありましたら、お気軽にご相談を。世の中に社会学者は履いて捨てても困るくらいおりますが、サプライチェーンマネジメントやロジスティクスの現場とコラボで社会学の勉強をやらせることが出来るやつはレアですよ(笑)