ヒートシンク付き

 今日の1年ゼミはテッサ・モーリス・スズキの『愛国心を考える』が指定テキスト。学生たちには予めテキストの要約と、指定テーマでのエッセイ執筆を義務づけているのですが、今回はうってつけのネタがあったので、もちろん指定テーマはあれです。

 尖閣諸島問題。

 私感心したんですが、多くの学生は「ちょっと中国さん無茶しすぎで、反中感情高まるのもしょうがない」「でもメディアは反中煽りすぎで、乗せられないように気をつけないと」「そもそも尖閣諸島ってどこにあって、何で問題になってるのか、自分も友人たちも実は説明出来ない」「もっと勉強しないといけないし、このまま戦争とか国交断絶みたいにエスカレートしたらみんな損するんだから、落ち着いて考えたい」という論調。

 なんだ、わかってるじゃん。それで良いんだよ。

 なんだかんだで、ちゃんとヒートシンクが付いている若者たちばかりで、おじさんは安心しました(彼らが「さとやま病」に感染することはまず無いでしょう)。とはいえ、彼らは偏差値的に見るとほぼ上端に居る、非常に頭が良い子たちばかりなので、彼らをして今の若者たちの平均的な意見とすることは出来ませんけどね。