聞いてきた

 たまたま今日、近所で市長懇談会があったんでクリーンセンター多摩川の件、話を聞いてきました。

 石川氏による説明はだいたいこんな感じ。

発案の経緯


・多摩川衛生組合では以前から、コスト削減のための職員提案を積極的に募って成果を上げてきた。
・今回の件では、乾電池と蛍光管を北海道まで運ぶ費用および処理してもらう費用を、自前施設で処理することで節減出来ないかという発想があった。
・乾電池は近年、水銀が使用されていないものが多く、蛍光管の方も自前設備で水銀を回収出来るのではないかという予想もあった。
・各方面に問い合わせて、実証実験を行う上での法的問題が無いことは確認してあった。
・そんな感じで上がってきた案件を、トップである石川氏が了承した。

調整が省略されてしまった理由


・トップの石川氏による決裁のみで話を進められる制度設計になっていたので、狛江・調布・府中の市長への稟議を通すステップが省略されてしまった。
・日之出町との事前調整も失念されたままになってしまった。

実験の結果


・各種数値をまとめた資料は現在、公開用のものを作成中
・健康被害をもたらすような数値ではない。
・とはいえ、コンスタントに乾電池や蛍光管を処理しても構わないというほど良好な数値でもない。
・だから乾電池や蛍光管の自前処理は断念。

 以上です。

 藤原さんのブログのストーリーとはかなり乖離した感じですが、会社とか公的機関の組織がどんなもんか理解していれば、まあこんなとこだろうなという予想の範囲ですね。これでは、やはりトップとしての石川氏の責任は問われないわけにはいかない。「ちゃんと各方面との調整やったか?」と確認してから最終的ゴーサインを出すべきでしたからね。そこに見落としがあった。けじめとしての辞任は当然かと思います。あとは、現場側の責任者クラスが懲戒処分で減給6ヶ月とか? それくらいはしょうがないでしょう。

 しかしまあ、市長ってのは大変な仕事ですね。寿命すり減らしてやってるよなあ。友人の松村文彦さんが田布施町の町長選に立候補したわけだけど、単純にその覚悟は凄いと思いますね。