(これは北海道ホクレアohanaさんが送ってくださった画像。去年、ホクレアのためのカムイノミをされた浦川治造エカシの後ろ姿)
先住民族サミットが昨日、閉幕しました。先住民族サミットが始まってからはスタッフの方々は多忙を極めたでしょうから、現地の様子はまだ私のところには伝わってきていません。今日からは知床に行っちゃうでしょうから、ウェブサイト上での報告は来週半ば以降になるのかな。まあ、落ち着いたら電話でもしてみるつもりです。
一方、マスメディアの報道はかなり出てきていますね。NHKの全国ニュースでも何度か流れましたし、昨日の夕方にはTBSがアイヌ・レブルズとピリカ ケゥトゥム アプカシ(アプカシ・ヒーリングウォーク)を特集で伝えていました。ボランティアとして参加された北海道ホクレアohanaの方からは、最終日の盛り上がりが凄かったというとりあえずの第一報も来ています。去年のホクレア来日に匹敵する感動を味わわれたとのこと。
うらやましいっすね。私も行きたかったなあ・・・。でも今私がやらねばならない一番大事なことは子育て。子育てですから。
新聞記事も色々と出ています。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/summit/103040.html
朝日
http://www.asahi.com/international/update/0704/TKY200807040484.html
毎日
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20080705hog00m040004000c.html
アイヌ語の公用語化という提言もありますね。先住民語の公用語化の先駆事例としてはアオテアロアのマオリ語やハワイ州のハワイ語があります。少数民族語ではスペインのバスク州のバスク語とか、ウェールズのウェールズ語ね。
あ、ご存知ですか? イギリスの皇太子はウェールズで公式の挨拶する時、ウェールズ語使ったりするんですよ。何しろウェールズ大公ですからね。
それから、ろう者が使う手話を公用語の一つにしている国も結構あります。日本でも日本手話を公用語にという意見は出ています。
さて、アイヌ語の公用語化という話ですが、そうですねえ、公用語とは具体的にどういう法的地位になるのかという議論が出てくるでしょうね。例えば法律や行政文書も全部日本語とアイヌ語の二言語にするのか、とか。
個人的には、アイヌ語の公用語化というアイデアは積極的に考えて良いものだと思います。行政文書や法律も全部アイヌ語版を用意するというのは無理でしょうけど(それが可能な人材も居ないし、財源も無い)、例えばまずは北海道の第2公用語としてアイヌ語を位置づけ、望む人はアイヌ語で教育を受けられる体制を道内に構築していくというのはどうでしょうか。財源の問題もあるでしょうから、まずは札幌に1校、アイヌ語イマージョン教育を行うテスト校を作って、人材を育てる。そこで育った人材とカリキュラムを東京に移植して、東京に2番目のアイヌ語イマージョン校を開設する。
将来的にはハワイ大学ヒロ校がハワイ語で大学教育をしているように、北海道にアイヌ語で高等教育を行う大学と大学院を作って、アイヌ研究と人材育成のセンターとする。
それくらいはやるべきなんじゃないかと。
ともかく、現地スタッフの皆さん、お疲れさまでした。