god bless

 昨日も今日も不快極まりない光景がマスメディアの上に現出していました。

 彼にマスメディアを通して石を投げ続けて来た人たちの中のどれほどが、そこまで偉そうなことを言えるほど上等な人生を歩んでいるのかと考えてみたのです。

 居ないでしょ。

 もしも、そんなに偉そうな、実際に何が起こったのかもはっきりしない数々の些末なエピソードのいちいちを嵩にかかって非難出来るほどに身綺麗な人生を歩んでいる仁者が彼らの中に居たとしたらさ。こうなる前に彼の所に行って、メディアからの身の守り方をちゃんと教えてあげたはずだもの。ええ、そうですよ。彼はメディアの食い物にされたんです。私はね、ロイ・キーンが2002年にワールドカップ代表チームから離脱した事件を思い出しましたよ。あれもメディアが針小棒大な報道で事態に油を注ぐだけ注いで引き起こしたメディア災害だったと思ってます。今回もね。

 醜い。本当に醜いね。あの世界も、それを食い物にするマスメディアも。

 でも彼にとっても、そろそろ潮時だったのかもしれない。利き腕の肘の怪我も慢性化していたし、これ以上マスメディアに傷つけられるのを見ているのは辛かったもの。まだ30歳にもなっていない若さですからね。もっとまともな、常識の通用する世界に戻って、人生の続きを満喫して欲しいですね。友達の中田英寿さんのように、社会的起業の世界に行かれるのも良いんじゃないでしょうか。

 2007年の夏、横浜でホクレアのクルーに訊かれてこう答えたことを思い出しました。

 「俺が一番好きなスモウレスラー? それは朝青龍だよ。奴は最高さ!」