来月,アメリカ領サモアで開催される第10回太平洋芸術祭に派遣されるアオテアロア代表のアーティストたちの顔ぶれが発表されました。
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今回は残念ながら航海カヌーの派遣は無いようですね。カヌー彫刻をする人は1人,含まれているようですけれども。面白いのは民族的出自の欄で,当然ながらマオリの人が多いのですが(マオリ系の人はMaoriではなくNg??ti MahutaとかNg??ti Kahungunuというように,部族名で紹介されてます),サモア系移民も非常に多いですし,クック諸島やトンガからの移民も少々。面白いのは,イタリア系移民が1人入っていること。パオロ・ロトンドさん。「タキ・ルア・プロダクションズ」という劇団のメンバーだそうで,第二次大戦中のマオリ部隊を描いた・・・お笑いミュージカル・・・?
ポリネシア系住民だけでなく,こうしたヨーロッパ系移民(パオロさんはイタリア生まれだそうです)も代表として派遣するところが,なかなか味わい深いです。考えてみればアイヌ・レブルズにも白人のメンバーが居ますし(美直さんの旦那さん),先住民族サミットの実行委員会にもジェフやアン・エリスが入ってますし,私の友人でもアンダルシアのヒターノと結婚した人とか,バレンシアに嫁に行った人とか居りますからね。実はさらりとパオロさんを選ぶアオテアロア政府(政府系機関による公費派遣です)のスタイルが,正しいというか本来そうあるべきなんじゃないかと思いました。