カホオラウェ島ツアーの受付開始

 これも先住民観光とかエコ・ツーリズムの一種だと思うのですが、プロテクト・カホオラウェ・オハナのウェブサイトに2008年のカホオラウェ島ツアーの案内が出ました。

* February 6-10, 2008
* March 23-26, 2008
* March 26-29, 2008
* April 17-20, 2008
* May 22-26, 2008
* June 19-22, 2008
* July 6-9, 2008
* July 17-20, 2008
* August 7-10, 2008
* September 10-14, 2008
* October 5-8, 2008
* October 16-19, 2008
* November 13-16, 2008
* December 11-14, 2008
* January 28 – February 1, 2009 or February 4-8, 2009

 カホオラウェ島はご存じですよね? マウイ島の西側にあり、かつては米軍の演習地として使用されて自然環境が徹底的に破壊された島。古代には航法師たちの訓練所があったのではないかと考えられている島。ホクレアの2007年の航海で全航程に搭乗した(そして横浜でホクレアを降りた後にしばらく行方不明になった)アトウッド・マカナニさんが、その環境の回復をライフワークとしておられる島ですね。

 ごく最近、この島のケアライカヒキ(「タヒチへの途」)海峡側から採取された石がツアモツ諸島で見つかったという論文が出て、大騒ぎになりました。伝統的航海術やポリネシアの考古学に興味がある方ならば、是非とも行ってみたい場所の一つでしょう。

 そこに、上記の日程でツアーが組まれます。完全に事前予約の前金制で、マウイ島のカフルイ集合。カホオラウェ島でキャンプを設営して3泊して戻るプログラムで、費用は1人100ドル(今のレートだと10600円。激安と言って良いですこれ)。ただしプロテクト・カホオラウェ・オハナへの寄付金も別途いくらかは出しましょうという暗黙の了解は存在しています。なお、カホオラウェ島を現在管理しているのはプロテクト・カホオラウェ・オハナなので、これらのツアーに参加する以外にはカホオラウェ島に部外者が立ち入る手段はありません。

 あと、このウェブログを読んでおられるような方ならば問題無いと思いますが、カホオラウェ島の歴史や、現代の先住ハワイ人にとってのカホオラウェ島の意味など理解していない方がこのツアーに参加するのは、ちょっと憚られると思いますので、参加を検討される方は事前学習を怠りなきよう。

 ツアーの詳細についてはこちらを読んでください。
http://www.kahoolawe.org/home/?page_id=9