オタク界隈VS画像生成AIの結末を予想すると

オタク界隈の一部がAI生成イラストに猛烈に反発しているのをざーっと眺めた感じ、

・ディープラーニングという技術の構造を理解していない
・身体的鍛錬や苦労の絶対量を尊ぶ価値観
・萌え絵文化圏アウトサイダーへの排他主義

この辺りが交わりあって一つの論調を形成しているように思える。

技術的な部分については、ウェブをクローリングして画像データをサンプリング・ストックした上でプロンプトに応じてコラージュして出力していると考えている節もある。ヒップホップミュージックのサンプリング、カットアンドペースト、リミックスのアナロジー。

とはいえ現代ではヒップホップミュージックが創造的でない、アーティスティックでないと主張する人は、(70歳80歳くらいのクラシックオタクみたいな人なら言いそうではあるが)、もはや少数意見だろう。

ビジュアルアーツ全般でもコラージュがアーティスティックではないという考え方は皆無に近い。

身体的鍛錬や苦労を尊ぶ価値観はまさに「ブルーピリオド」(笑)

ダメとは言わないが国際的な感覚ではビジュアルアーツの世界で巨人の星みたいなド根性理不尽指導千本ノックしばき上げなどせいぜい19世紀までではないか。日本画とかのローカル文化は知らないが。

萌え絵文化圏の外部から萌え絵文化圏やその生態系の撹乱要素が入ってくることへの反発、これが実は一番大きくてなおかつ厄介なのではなかろうか。

ツイフェミによる「性的搾取」攻撃とそれへの広範な反発による北村紗衣大戦や仁藤夢乃大戦と同種のもの。

ただ、ツイフェミの「萌え絵は性的搾取」という放火騒ぎは日本国内の内戦、しかも戦力比は圧倒的にオタク>>>>>>>>>ツイフェミだったのに対して、画像生成AIは世界規模の技術的革新なので、この流れを止めることはプーチンみたいな恐怖政治の独裁国家でもない限り不可能だ。

だから、彼・彼女らは負けるだろう。

ちなみに私は30年くらい勉強と研究をしてきたありとあらゆる知識を総動員してプロンプトを書いてAIに入れて、出てきた絵を選びに選んだ上でフォトショで仕上げているので、成果物にたどり着くまでの研鑽の量で言えばたいていの若い絵師さんより多いかもしれない。というか、間違いなく多い。

これは昨日の試行錯誤の一部。seedは全部継承。プロンプトの組み換えを何度も行いながら目指すところに寄せていく。

ロゴが入ったのが最終成果物で、第二部に出てくる横恋慕の貴公子ウィルナくん。

個人的にはジャンプ画風とPixiv画風とディズニー画風はなるべく出ないで欲しい。