目指せ日本ファンタジーノベル大賞

 
今日は高校の同窓会と大学の同窓会があったのですが、頭の中が小説状態なので、これは顔を出しても上の空だろうと判断。自宅待機です。
 
こういう状態は久しぶりですね。博士論文を書いていた時とか、アラトリステやホクレアの翻訳をしていた時以来じゃないかな。脳内に異世界がエミュレートされて常時演算処理が行われている状態。
 
刈り込み作業は半分くらい来ましたが、全体のバランスや構造を見るために刈り込みを一時中断して、表計算ソフト上に文字数や各章の内容、各章で明らかになる情報を整理しています。
グラフ
 
進捗管理も構成管理も工学的な手法ですし、物語のテーマは一見ファンタジー風ですが、実際には私が長年取り組んできた、女性のキャリア構築問題。登場する二人のヒロインはいずれも抜群の知的能力とコミュニケーション能力を持っていますが、年長のヒロインは「有能なアシスタント」ポジションに、それでも男性上司に頑張って引っ張り上げてもらった状態。若いヒロインは、男と同じやり方で勝負したら体力問題で絶対に勝てないという事実を突きつけられて悩んでいる状態です。
 
とはいえ、私は男ですから、当事者の苦悩みたいなものは書いても嘘くさくなるので、そういう女性たちとどのように関わっていけば良いのかということを、作中の、それぞれに一流の技能を持ったプロフェッショナルの男たちに考えさせています。
 
例えば剣豪であり名うての中隊長(=大尉)である人物は、男の弟子に対しては自分と同じだけの剣技と指揮能力を損得度外視で教えているのですが、同じことをヒロインに対しては出来ません。ではどうするのか。彼も作中で考えているのです。
 
主人公は日本で言えば東大法学部を出て財務省理財局の仕事をしているような人物ですが、この架空世界では女性は大学に入れませんし、官僚にもなれません。だからヒロインは自分と同じやりかたではキャリア構築が出来ない。
 
では主人公には何が出来るのか。
 
そんなようなお話です。
 
なろう小説勢と、こういう変な小説。どっちが勝つか。目指せ300万円。