ドナルド・トランプという人は、アメリカ大統領としては理解し難い存在でしたが、人間としてはさほど珍しいタイプではないんです。
企業経営者だと、ああいう人は珍しくもないですね。特にワンマンのオーナー企業の社長。名前は挙げませんが、直に関わった限りでも片手の指ほどは思い当たります。
利己的で嘘をつくことに良心の呵責を一切感じないおじさん。
いっぱいいます。いくらでもいます。どこにでもいます。
ただ、そのおじさんたちと比べても、トランプという人はなかなかでしたね。あれに匹敵する人を、私はリアルでは一人しか知りません。あまりにも裏表の落差が大きいので、いや、表もひどいけど裏はさらにひどい人だったので、お付き合いは半年も続かなかったですけどね。表では権威に逆らう骨のある男みたいなアピールで取り巻きをちょこっとは集めてたんですが、裏ではその取り巻きたちの悪口も平気で言ってて、こいつの中には嘘しか詰まって無いんじゃないかと衝撃を受けましたから。
ステークホルダーを平気で騙して食い物にするところまではみな同じであっても、多くはそこまでなんです。自分の会社を潰すくらいなら嘘なんかいくらでもつくわ、くらいの人。これはいっぱいいる。
その先の、自分の嘘を自分で信じていて、自分が世界を救う正義のヒーローだと思いこんでい(るように見え)て、その世界観に沿った主張をSNSで毎日のように書き飛ばしているおじさん、となると、なかなかいない。
そのレベルの人がアメリカの大統領になったというのは、SNS時代ならではの現象だったんだろうなと思います。ツイッターが彼を5年前に追放していたら、こうはならなかったでしょう。
最後に、私なりの「かかわり合いになってはいけないおじさんの見分け方」
- 毎日ツイッターで他人の悪口ばかり書いている。
- こないだまで仲良しだったはずの元取り巻きの悪口を手のひら返しでSNSに書く。
- コロナは風邪とか、ワクチンは危険とかいうデマに便乗してツイートしている(あれはフォロワー集めでやってるだけです)。
- 会社経営者であれば、経営している会社の離職率が異様に高く、平均在職年数が3年も無い。
- タダで他人を使おうとする(「儲かったら利益は山分けするから、取り敢えずタダ働きで頼む」というのもこの一種)
お気をつけて!