仮面ライダークローズを見てきた。エボルトお茶目。

仮面ライダービルドのスピンオフ後日談「仮面ライダークローズ」を早速、息子と二人で見てきました!
【まずおどろいたのは】
グッズ売れすぎ。昨日公開でMOVIX昭島というちょっとマイナーな多摩地域のシネコンに行ったんですが、グッズほとんど売り切れってどういうこと??? みんな仮面ライダービルド愛し過ぎだろ。俺たちのぶんは残しておけ。
今回はパンフと、息子チョイスでベストマッチマグカップを買いました。
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幻徳のホテルキーホルダー欲しかった・・・
【席の埋まり具合】
ファミリー層中心で8割くらいかな。特撮ヲタはそのうち1割くらいだろうか。
【お芝居】
ビルド組は安定の演技でした。盤石の。安心して見てられた。武田航平美味しい。犬飼貴丈もさすがの芸達者。ゲストの永尾まりや(元AKB48だそうです)は、まあ普通。平均点。
【プロット】
東映から脚本家へのオーダーとして「万丈(2号ライダー)主役」「エボルト(本編の超凶悪だったラスボス)を出すこと」というのがあったそうなので、その時点で本編のシリアス全振りした最終決戦への流れの見え方が変わらざるを得ないことは確定でした。

これについては賛否あるかと思います。

同じように最終決戦で超凶悪なラスボス(ベリアル様)をシリアス全振り展開で倒したウルトラマンジードは、後日談の春映画ではベリアル様は出さなかったですしね。

物語の基本的なストーリーラインは2本です。1本は

1) 「凶悪な敵が出現し、仮面ライダーが再び立ち上がる。そしてライダーキックで敵を粉砕する。」

もう1本は

2) 「本編の2号ライダーが自分を恨む美女と知り合い、過去の自分と向き合いながらそれを乗り越える」

1)は仮面ライダー映画だから必修コースです。2) は本編で戦いを終えたはずの2号ライダーが再び戦いに臨むために必要な動機ですね。単に凶悪な敵が再び現れるだけだと、1号ライダーの桐生戦兎が出ない理由が無い(平成ジェネレーションズForeverはこちら)ので、2号ライダーでドラマを作らなければならない。

では、何故、2号ライダーが前に出るのか? 1号はどうした?

ここまで逆算してみると、仮面ライダービルドの2号ライダーにあって1号ライダーに無いものは「エボルトの遺伝子」ということになります。

もちろんエボルトを出さなくても万丈が前に出る必然性は作れるでしょうけれども、発注元からのオーダーを両方満たしてドラマを作らなければいけないという状況で、「エボルトの遺伝子を持つライダーでないと倒せない敵」というプロットは上手く考えたなあ、と思いました。

私はエボルト、はっきり言って大好きなので、いいヤツになって帰ってきたエボルトはアリよりのアリかな。キルバスが爆発した時のエボルトの台詞がポイントだと個人的には思っていまして、ネタバレ気味だけど敢えて書いちゃうと、



(一応、改行を沢山入れておく)




エボルトより強いキルバスを倒すためにエボルトは、人間の力が必要だと最初から計算していたわけです。そういう台詞があります。エボルト一人の力ではキルバスは倒せないので万丈龍我と桐生戦兎の力を借りるしかないと。

これは、本編でエボルトが戦兎と万丈に倒された経験があったから、ですよね。俺はあいつらには勝てないわ、と。あいつらならキルバスに勝てるかもしれんぞ、と。







そしてキルバスが倒された後、エボルトは地球を去る。また遊びに来るみたいなこと言ってましたけど。来るかもしれないですね。エボルト、人間が大好きですから。

本編の終盤、エボルトはなんだかんだで人間と関わるのが楽しくてしょうがなかったと思います。だからグズグズグズグズと決着を付けるのを遅らせていって、戦兎と万丈と一海と幻徳に倒されちゃった。

その経験があってのキルバス戦でのエボルトの動きという読み方をすれば、本編のあの壮絶な戦いの意味は失われないよな、さすが武藤脚本。

【その他】
大画面で見ると赤楚衛二ってすげえハンサム。めちゃめちゃ顔が良い。「平成ジェネレーションズForever」の応援上映で犬飼貴丈の顔がアップになるたびに客席から「顔が良い~!!」って叫び声が出ていたらしいのですが、私も今日は叫びたくなったな。