強いけど素行不良の人は世界選手権へどうぞ

オリンピックが終わりました。

巨大イベントだけに商売と政治がギラつく2週間で、個人的にはさほど好きなものではありません。
競技という視点で見ても4年に1度のワンチャンスの勝負なので、ものすごい強い選手だって運が無ければ勝てないんですよね。標本抽出としては4年に1度なんて何の意味も無いですよ。
だから競技力の上下を見るならば、毎年開催されている世界選手権やそれに繋がるトップレベルの大会の成績を見るべきだと思っています。
あくまでもオリンピックはお祭り。
お祭りだから、こんな建前もいっぱい準備されています。
以下、JOCが公開しているオリンピック憲章からの引用です。
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単純な競技力を競う場ではなくて、スポーツを通して様々な価値を振興していくイベントがオリンピックだよということが書いてある。
すなわち、どんな手使っても勝てば良いんでしょ、勝ちさえすればどんな素行不良でも嘘つきでも銭ゲバでも文句言われる筋合い無いでしょというような選手やコーチは出入り禁止ですよということ。
私はアスリートが聖人君子である必要は全く無いと思っています。法律の範囲内では、どれだけ周囲に嫌われるようなことを重ねたって良いだろうし、それでもそいつが強いならその強さだけは大したもんじゃないのと。
なのでむしろ、そういう奴が競技力だけで勝ち上がってるのも面白い。面白いよそりゃ。
でも、そういう人が立つ最高の舞台は世界選手権。世界選手権こそは人間の中身不問で競技力だけで出られる場であるべき。
それ以外の大会は主催者判断でお好きにどうぞです。その一つにオリンピックもあって、オリンピックには前述のような各種の規定があるので、どんなに強かろうとこういう価値基準を最低限傷つけない約束が出来る人だけが出るべきだと思います。