2017アルデンヌクラシック展望

明日のアムステルゴールドレース女子、久しぶりに萩原と與那嶺の宿命のライバルが対決ですね。

與那嶺は今季全く活躍出来ていないようですが、一方の萩原は今季初戦で好走しアシストとしても貢献。その後体調を崩して3月後半からレースに出ていなかったのですが、アルデンヌクラシック3連戦でレース復帰と。

元々與那嶺は軽量のわりには出力が高く、それが長持ちするというところだけが強みで、チームプレーもスプリントもレース経験も皆無に近いような選手です(だから山岳コースや個人TTや乾燥路面のシクロクロスといった特定シチュエーションでしか活躍出来ていない)。石畳や荒れた路面に弱いという弱点も2015の世界選手権で露呈しましたが2016のリオ五輪でも何ら改善が見られず、2017の石畳クラシックもコテンパン。日本代表として行ったシクロクロス世界選手権なんかコースが難しすぎて本気でDNSするつもりだったそうで・・・・。

長年彼女を指導してきた人は彼女の石畳対応能力が一向に伸びない件、どう考えておられるのか。せめてチームの他の選手達と徹底的に一緒に練習してコミュニケーションしておけばアシストとして何か出来るんじゃないかとも思うのですが、どうなりますかねえ。2016の世界選手権のテレビ逃げみたいに、他の選手が行く気が無い時に逃げ潰れ前提で飛び出して存在をアピールするという手が使えれば良いですけど。

この3連戦、見どころはといえば、日本国内では互角の戦いになっている萩原と與那嶺が、アルデンヌクラシックという本気のワンデーレース3連戦でどのような対戦成績になるのか、ですね。

経験やチームプレー能力は萩原が圧倒的に上なので、パワーメーター一本勝負の與那嶺の方法論がそれにどこまで対抗出来るか。ある意味、対照実験みたいなもんです。これで與那嶺がどっかのレースで10位以内に突っ込んだら、そりゃもうやはり日本自転車史上最も偉大な選手・・・あっ、しまった萩原はジロローザでステージ優勝してたんだった! 

ともかくみんな怪我しないで頑張ってね。