乙武さんは市場の力を使ったのであって、善意や良識など関係無いと

乙武さんの料理店入店拒否騒ぎ。

乙武さんは良識とか善意を振り回して目障りだやりすぎだって意見がいっぱい流れて来ますが、彼が使ったのは市場の力だと私は思います。

彼のツイッターのフォロワーが2013/05/21 8:54現在で613648人。船橋市や鹿児島市の人口をやや上回る人数です。八王子市や姫路市、宇都宮市、板橋区を余裕で上回り、青森市と盛岡市を併せたよりも多い。しかも大半が日本語を解する成人でしょう。

これだけの人口に一括で強力なメッセージを伝達出来る個人メディアですからね。北國新聞と富山新聞を併せた発行部数が35万部と書けば、その市場での影響力の大きさが分かるでしょう。

その圧倒的な力で、障害者対応なんか面倒くさいんだよ、うちみたいな零細に言うなよという店主さんに「それってどうなの?」と迫った。勝てるわけ無いです(笑) 逆に言えば、多少気が利いた店主なら、60万フォロワーの個人メディアに万全のサービスを提供して広告に使うでしょ。

考えてもみてください。
もしもあれが乙武さんではなく、フォロワー50人の身体障害者だったらどうでしょう? 
もしも日本が共産主義国家で、店員がどんなサービスをしようが給料が変わらなかったら?
あるいは乙武さんに対応したのが、どんな仕事してもクビにもならなければ給料も大して違わない日本の公務員だったら?

いくら良識や善意を振り回したって勝負になりません。
ということは? 

乙武さんの使った力はマーケットの力に他なりません。
自由市場における出来事だったからこそ、発生から24時間以内で手打ちが成立し、両者とも失うもの無く終わったのです。