西ポリネシアの航海カヌーたち

 2年ゼミの講義準備やらなんやらで忙しかった前期ですが、その間に、何とサモアやフィジーやトンガの航海カヌーたちが大挙して西ポリネシア海域周航の航海をしておりました。

 参加したのはマオリの新造船(もう何艘あるのかわからないくらいじゃんじゃん航海カヌー造ってるな)テ・マタウ・ア・マウイ、フィジーの新造船ウト・ニ・ヤロ、クック諸島の新造船マルマル・アトゥア(アオテアロアで建造)、サモアとヴァヌアツとトンガで共同運航するヒネ・モアナ、タヒチのファアファイテの5艘。

 5艘ですよ、5艘。すごい時代になったもんだ。昨年紹介したサモアのヴァアテレも参加する予定だったようですが、何らかの理由で見送られたみたいですね。

 テ・マタウ・ア・マウイ、ウト・ニ・ヤロ、マルマル・アトゥア、ヒネ・モアナの4艘は4月にアオテアロア北島のオークランドを出航してフランス領ポリネシアのオーストラル諸島ライヴァヴァエ島に向かいました。そこでラロトンガから来たファアファイテと合流。タヒチ、ライアテアを経由してラロトンガへ。ライアテアでは当然タプタプアテア神殿が目当てですね。

 ラロトンガでマルマル・アトゥアとファアファイテが船団から外れ、残る3艘でサモア、トンガと回ります。トンガでウト・ニ・ヤロは船団から分かれてフィジーに帰るので、最後のレグはテ・マタウ・ア・マウイとヒネ・モアナの2艘。
 
 それぞれの航海カヌーの報告は上記リンクから割と簡単にたどり着けます。youtubeにも動画が一杯アップされてます。

 21世紀最初の10年は、リモート・オセアニアの航海カヌー文化復興運動の成果が一気に大噴火した10年間として記憶されるでしょう。