マネスンナ

「この件については何度も話し合って、これで行こうと決めたはずでは?」
「あの時、こっちの言い分は全部潰されたじゃないですか! そんなの商売として成立しないって!」
「・・・で、それがあなたが仕事をしない理由だったと?」

※上記のやり取りはフィクションです

 私も40年近く生きてきて色々なプロジェクトに関わってきたわけですが、「こういう人間とは即、手を切っておかないと、やがて災厄は100倍の兵力でやってくる」という幾つかのパターンを見てきました。時間を守らない。納期を守らない。言い訳を際限無く並べる。学生たちにも「提出期限と書式指定は厳守しろ。言い訳するな。」といつもガミガミ言っていますが、それは、こういう人間は日本では信用されないと考えているからです。

 さて、冒頭の会話はフィクションですが、似たような経験は皆さんきっとお持ちでしょう。皆で話し合って決めた方針があり、それに沿って役割分担をして仕事を進める。ところがその話し合いで自分の意見が通らなかったのが不満だった人(の一部)が、ちっとも仕事をしないでスケジュールを遅らせまくる。被害は甚大だ。何やってんの!

「だってこんなのやりたくないんだもん」

 高校生の部活や、大学生のサークル活動ならまあたまにはこういう輩もいるでしょう。でもその先の段階でこういう輩に出くわしたら、ヤバいです。可及的速やかに手を切らないと、どんな巻き添えを食うかわかったもんじゃありませんからね。下手をすると自分の家族にまで迷惑をかけてしまうかもしれない。

 まともな社会人ならどう振る舞うべきか? 常識で考えろとはこういう時に使う言葉なんでしょうね。いくら不満があっても、話し合いで決まった以上は、自分の仕事はビシッと完璧に、どこからも文句が出ないくらい隙がないクオリティでこなすんですよ。その上で、「この部分について現状こういう懸念があるので、もう一度、皆で話し合ってみませんか?」と提案する。やるべきことをやっていない人間が何を言おうが、説得力はゼロ。口だけ大将と一緒に戦は出来ない。

 よい子の皆さんは絶対に、ぜぇ~ったいにマネスンナヨ。