第2回「南山・何でも検証ワークショップ」はコモンズ案の徹底検証です

「里山コモンズって何なの? それ本当に出来るの?」

1:企画趣旨

 平成21年第2回稲城市議会定例会では「稲城の宝 南山の自然を未来の子どもたちに残すための請願」が不採択となり、今のところ南山東部は区画整理事業の実施による市街化に向かっているように思えます。

 さて、この区画整理事業では、「南山の自然を守る会」と南山東部土地区画整理組合の間に協議書が交わされており、その中で組合は「南山の自然を守る会」が目指している「里山コモンズ」の実現に向け、誠意を持って協力するということが合意されています。この「里山コモンズ」計画については前回の市長選において石川良一現市長が推進を公約に掲げて当選しておりますし、また市議会も予算案の承認・請願の不採択という形で区画整理事業の推進という立場を示したわけですから、事実上、稲城市政のバックアップを受けた取り組みと考えられます。

 しかしながら、この「里山コモンズ」計画についてこれまでに公表された情報は驚くほど少量であり、その中身は曖昧なままとなっています。区画整理事業がこの5月に起工式を終えたばかりであることを斟酌すれば、「里山コモンズ」計画の中身に未確定な部分が含まれていることを問題視する必要は無いかと思いますが、それにしても市民が「里山コモンズ」計画の概要や進捗状況を詳しく知りたいと思うのは当然のことです。

 そこで「南山・何でも検証ワークショップ」の第2回では、「里山コモンズ」計画の現状を徹底的に開示していただき、「里山コモンズ」とは一体何なのか、その実現の可能性はどれほどあるのかを検証してみようと思います。

2:内容

「南山の自然を守る会」メンバーおよび組合都市計画プランナーの宇野健一氏に、最低でも以下の諸点について解説していただけるよう要請中です。

・「コモンズ」とは何ですか?
・「里山」という言葉をどのような意味で使っていますか?
・「南山の自然を守る会」のウェブサイトには「里山コモンズには多様な形があって地域や新旧を越えた大勢の市民が参加することが大切」と書かれていますが、「里山コモンズ」の「多様な形」とは、具体的にはどのようなものがあるのですか?
・現在の見通しでは、「里山コモンズ」はいつ、どこに、どのような規模で実現すると推測されますか?
・「里山コモンズ」は持続性をもったものなのですか?

3:日時・場所

7月26日14時から18時まで(確定)
城山体験学習館視聴覚室にて(確定)