◇南山のまちづくりを通じて里山の緑について考えよう
「里山再生とエコライフ~里山伝道師伊井野雄二氏による循環型木質エネルギー講座~」
日時:5月22日(日) *小雨決行
場所:南山東部土地区画整理区域内
主催:南山東部土地区画整理組合(南山エリアマネジメント組織設立準備会)
協力:稲城市、NPOいなぎ里山グリーンワーク、NPO南山の自然を守り育てる会、里山コモンズを前進させる会、加藤晃生
問合せ先:南山東部土地区画整理組合(042-378-5773)または、TALO都市企画(03-5639-2811)またはアトリU(042-372-4591)
■開催趣旨
1960年ごろまで里山は薪や木炭等家庭用燃料の供給源として、主に農家の方々
によって守り育てられてきましたが、経済成長とともに、石油や化学肥料がこれに取って代わり、いつしか里山は利用されなくなり荒れていきました。一方で首都圏に流入する勤労者の住宅供給という命題に応えるべく、利用されなくなっていった里山を中心に多くのニュータウンが建設されました。
南山は、そのような中にあって、今に至るまで奇跡的に残されてきましたが、地権者の負担軽減と稲城市の街づくりの課題を解消すべく2008年に組合施行の区画整理事業が認可され、かつて里山だった自然地形を一部残しながら、身近に自然のある新たな街づくりが進められています。
そこでは、かつて農家の方々が暮らしの一部として里山を守り育ててこられたように、 将来南山に住む方々が 身近な自然や街をみんなで維持管理していく仕組み=エリアマネジメントが準備されようとしていますが、里山を再び身近な自然として永続的に保全していくためには、見て楽しむだけではなく、昔あった里山の利用価値を現代の暮らしに新たにつくり出す必要があると考えられます。
東日本大震災を契機に改めてその重要性が指摘されている自然エネルギーですが、森の手入れを通じて出る木や枝を使った木質バイオマス(木チップやペレット等)は、 電気やガスに代わって、私たちの暮らしを支える貴重な燃料になる可能性を秘めています。
三重県から来ていただく伊井野さんは、里山を保全するためには、里山を使い物にすることが不可欠との持論を基に、ペレット製造装置のパーソナル化に取り組んでこられ、軽トラに開発したチッパーシュレッダー、パーソナルペレタイザーを積んでその普及のために全国を行脚されています。
当日の伊井野さんの話や、実演していただく剪定枝のチップ化~ペレット化~ペレット ストーブの燃焼実演から、その可能性を実際に見て感じていただければと思います。
■講演会
日時:5月22日(日)午後1時~2時半
定員:50名(無料、予約不要)
会場:南山東部土地区画整理組合2階会議室
講師:伊井野雄二(赤目の里山を育てる会事務局長)
講演内容(予定):これまでの里山とこれからの里山保全の可能性
*伊井野雄二氏略歴
1954年鳥取県生まれ。1978年日本福祉大学卒業。赤目養生診療所事務長、
赤目カントリークラブ建設反対市民の会事務局長を歴任。
現在、有限会社エコリゾート代表取締役。エコリゾート赤目の森支配人。
NPO赤目の里山を育てる会理事、事務局長。社団法人日本ナショナルトラスト
協会評議員。三重県NPO研究会委員。三重県環境先進県づくり県民運動ワーキング会議委員。名張市立赤目小学校非常勤講師。
■木質ペレット製造実演
日時:5月22日10:00~16:00
場所:組合事務所裏(添付のPDFをご確認下さい)
内容:里山の伐採木や、公園・街路樹の剪定枝から木質ペレットを製造実演。
伊井野さんが三重県から軽トラにチッパーシュレッダー、パーソナルペレタイザーを積んで稲城に来てくれます。当日はペレットストーブも3台燃焼実演予定。
*被災した釜石産ストーブの名機「クラフトマン」も来ます。
*パーソナルペレタイザーは伊井野さんがメーカーと5年かけて
開発した優れものです。
■その他
・NPO南山の自然を守り育てる会による豚汁サービス(限定100食)
*野菜、お肉はJA東京みなみ提供
・JA東京みなみによる東京産野菜の直売(予定)
・東日本大震災被災地から仕入れた各種商品(「フクシマ作戦」メッセージTシャツ、缶バッジ、野菜、地ビール等)の販売