2007年のホクレアのミクロネシア航海の現地レポートを敢行したスターブレティン紙のガリー・クボタ(Garyを日本ではこれまでゲイリーとカタカナ化することが多かったのですが、私の記憶の限りでは英語話者はGaryを「ギャリィ」とか「ガリィ」と発音していますね)記者の記事です。
台湾で一昨年に建造された伝統的なジャンクの「太平公主」がカリフォルニアまでの太平洋横断航海を行い、その帰り道にハワイに立ち寄ったとのこと。私も知らなかったんですが、この船、往路には日本にも寄港していたんですね。奄美大島の名瀬とか、和歌山の白浜に立ち寄っていたそうです。
「 台湾のジャンク船、名瀬港に/太平洋横断を前に寄港」
http://www.kyodoshi.com/news/574/
「世界へ旅する 太平公主」
http://scofits.mo-blog.jp/ayhavela/2008/07/post_f045.html
動画(名瀬港)
http://jp.youtube.com/watch?v=EXVk-b5C3Gw
二つめのリンクは奄美の船大工、坪山さんのウェブログです。憶えておられる方もいるでしょう。ホクレアが急遽、名瀬に避難した際に受け入れの為に奔走された、あの人です。奄美では坪山さんとホクレアの話で盛り上がったとあります。
クボタ記者の記事にもありますが、この太平公主プロジェクトもホクレアの1976年の航海に刺激されて始められたプロジェクトであるとのこと。中国の帆船の外洋航海の能力が不当に軽んじられているので、一発これでカリフォルニアまで行ってみせてやろうじゃねえかという話になり、6年かけて伝統的なジャンクを建造したんだとか。今回、見事にその目的は達成されたわけですね。
太平公主は2月上旬にホノルルを出航してマーシャル諸島経由で台湾に戻り、ついでに香港にまで足を伸ばす予定だそうです。