インターネット文化 100ワニ映画を巡るあれこれ。そしてアンチだけが残った理由(フォロワー数に対するロイヤリティの高いファンの歩留まりの極端な悪さ) 映画「100日間生きたワニ」へのアンチ活動が話題になっている。私は100ワニはどちらかと言えば好きではない(絵柄もストーリーも売り方も)が、それでもわざわざ嫌がらせをするというのは発想の外にあった。だが、何故100ワニに限ってこうした状況が... 2021.07.12 インターネット文化コミュニケーション
小説 書評:佐藤亜紀『バルタザールの遍歴』 佐藤亜紀『バルタザールの遍歴』読了。1991年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作。日本ファンタジーノベル大賞は『後宮小説』とこれで路線が決定的になった感がありますね。内容は佐藤の好きな20世紀初頭のドイツを舞台にしたピカレスク幽体離脱ドタバ... 2021.07.10 小説書評・読書記録評論
評論 適度に意味不明な商品と日本の批評界隈 自分でも意味内容が確定出来ていないけど、いかにも意味ありげに見える・響く言葉を考案して、それを使って意味ありげ(だけれども実は大した話はしていない)な論考を公開していって、バズの気配が出た案件を仲間内でせえので一斉に神輿に担ぐ。というのは批... 2021.07.09 評論
インターネット文化 犬笛ファンネル起動からの学級会型リンチはデメリットも小さくない いわゆる「界隈」での論争。犬笛ファンネル起動からの学級会型リンチで気に食わない言説を封殺出来る場合もあるのでしょうが、学級会を開いたことで逆に論敵を硬化させた挙げ句、何年経っても定期的にロケット弾を打ち込んでくる宿敵に育て上げてしまうことも... 2021.07.06 インターネット文化コミュニケーション
書評・読書記録 書評:カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』 / 正統派ファンタジー小説がいかにしてノーベル文学賞を射止めたか。 カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』読了。竜も剣も円卓の騎士も魔法もきちんとした役割と必然性を与えられて投入されている正統派アーサリアン・ファンタジーだけど、戦争や民族対立と諸々の残虐行為の記憶とどう向き合うべきかという難しい問いを見事に物語... 2021.07.06 書評・読書記録
書評・読書記録 書評:弘也英明『厭犬伝』 弘也英明『厭犬伝』を読みました。2007年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作。著者は立教の文学部卒だから私の後輩ですね(学科は違います)。初めて書いた小説が本作で、それでファンノベ大賞受賞。これ1作限りで活動を停止という、なかなかの人物です... 2021.06.27 書評・読書記録
書評・読書記録 書評:中村弦『天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語』 2008年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。近代日本を舞台にした連作短編形式のゴシック小説ですね。マジックリアリズム系イントルージョン・ファンタジーが圧倒的に強いこの賞では珍しいかもしれません。作者の中村弦は本作受賞でのデビュー時に4... 2021.06.26 書評・読書記録
書評・読書記録 書評:高丘哲次『約束の果て:黒と紫の国』 高丘哲次『約束の果て:黒と紫の国』を読みました。 2019年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。 最初に結論。これぞファンノベ大賞! という小説です。 今の日本でファンタジー小説というと、まずは「小説家になろう」系のものが想像されますね... 2021.06.21 書評・読書記録