予想された悪夢

 ようやく少し落ち着きました。それで、少し前に流れたニュースですが紹介。

 毎日新聞の10/31付け朝刊にこんな記事がありました。

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フランス:ムルロア環礁核実験、住民激しい下痢症状 ポリネシア行政府「記録公開を」
 【パリ福井聡】南太平洋の仏領ポリネシアからの報道によると、フランスが90年代に核実験を終えたポリネシアのムルロア環礁近くで高レベルの放射性物質による汚染が報告され、地元の島民数人が最近は連日、ニュージーランド・オークランドの病院に運ばれているという。ポリネシアのテマル行政長官は「仏政府は事実関係を公開すべきだ」と非難している。
 ポリネシア行政府によると、島民たちは激しい下痢症状を起こし、仏政府は患者のパリへの移送を求めているが、移送時間がかかりすぎることなどからオークランドに運ばれ、「放射能汚染に関連した症状の治療」を受けているという。
 住民からの異変の報告を受け、長官は今年7月に調査委員会を発足させて調査を実施。パリで分析した上で、11月に結果を報告する予定。長官は「委員会メンバーの一人は『ムルロア環礁北東115キロにあるトゥレイワ島(同環礁に最も近い有人島で人口約100人)で非常に高濃度の放射性物質が検出された』と私に漏らした」と表明したという。
 さらに「仏国防省は調査委員会への協力を拒み、ムルロア環礁一帯は立ち入り禁止としたまま、現地情勢を極秘としている。仏政府は過去の記録を公開し、極秘の理由を我々に告げるべきだ」とし、中立的組織による調査を主張している。
 仏はムルロア環礁周辺で66~74年に41回の大気圏核実験を行い、その後75~91年に134回、95~96年に6回の地下核実験をそれぞれ実施。96年1月の実験を最後に実験施設を閉鎖している。
毎日新聞 2005年10月31日 東京朝刊
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 フランスというのは昔から今に至るまでフレンチ・ポリネシア住民を二等国民扱いして来た国でありまして、独立運動などは徹底的に弾圧し、運動家を諜報機関の工作員に暗殺させたり(それが発覚しても工作員に恩赦を与えたり)、もちろん核実験をやったりと、あの国の悪い面が全て出ているのがフレンチ・ポリネシア政策なんですわ。今回のこれも、まあ予想はされていたけど、地球の反対側の二等国民の小島だし、何か言ってきても無視しとけばオッケーみたいな勢いで核実験をやったんでしょうねえ。

 なんかロクなニュースが無いですなあ。