ラピタ・ヴォヤージュ船団、ついに域外ポリネシアへ

 ラピタ・ヴォヤージュの2月5日付けの日誌によると、ついに船団はポリネシア人集落のあるところまでやってきたそうです。

Lapita-Voyage - A Pocket of Polynesia

 船団が立ち寄ったのはラッセル島にあるサマトラという集落。ここは以前にユニリーバ社がティコピア島からポリネシア系住民を移住させてプランテーション農場を経営していた場所だそうです。既にユニリーバは撤退したそうですが、ポリネシア系住民の一部、およそ1000人ほどはサマトラに残ってコプラを作ったり漁をしたりして生計を立てているとのこと。

 彼らのところには既に「ラピタ・ヴォヤージュ」プロジェクトの噂は伝わっていたそうですが、本当に2艘の航海カヌーが出現したことで、ようやくプロジェクトが本気のものだと理解したようだったとクルーは書いています。でも住民たちは非常に彼らを歓迎て、最終日にはブタを一匹潰してごちそうを作ってくれたとか。

 ラッセル島はソロモン諸島国の首都ホニアラがあるガダルカナル島のすぐ隣で、ホニアラまでは100キロ前後。ティコピア島まではあと1000キロと迫りました。ただ最近は向かい風と長雨でクルーはヨレヨレだそうですけれども・・・。