9月8日にアメリカ領サモアで、新しい航海カヌーの命名式がありました。
建造したのは1995年に設立されたアイガ・タウタイ(Aiga Tautai:サモア航海協会)。彼らもまた1996年のラロトンガでの太平洋芸術祭の為に航海カヌー「フォラウガ・オ・サモア(Folauga o Samoa)」を建造していたのですが、今回は全長72フィート(22メートル)と、ホクレア級の大型艇です。
新造艇の名前は「ヴァアテレ(Va’atele)」。
こちらにヴァアテレの画像集もあります。2本マストでデッキ部分に小屋がけした、西ポリネシア風のデザインですね。トンガの航海カヌーによくあるデザインです。あとは船胴部分に描かれた模様の美しさが特筆できますね。これは綺麗な船です。
母港が津波の直撃を受けたファガトゴなので、いきなり廃船になっていないか心配しましたが、こちらの画像を見る限りでは、殆どダメージは受けていない様子。一安心です。
ヴァアテレの処女航海はラロトンガまでを予定しているそうです。「サモア・ニューズ」によると、この処女航海ではアオテアロア、ラロトンガ、フィジー、サモアから他に6艘の航海カヌーがラロトンガに集まることになっているとのこと。何とこれらの船団で来年、ハワイまで行きたいので、その為の相談だとありますね。あと、ツアモツ諸島でも22メートル級の航海カヌーが完成しているとか。
今や太平洋のそこかしこに新しい航海カヌーが出現していますから、その全容を把握している人間は(ハワイの旦那衆も含めて)一人も居ないんでしょうねえ。