スクラッチの真の面白さはSNS機能にあるらしい

子供向けプログラミング教材のデファクトスタンダードになりつつあるMITのスクラッチですが、最近になって、何故スクラッチが市場を制したのか、その理由がわかってきました。

SNS機能です。

これは知らなかった。

何故それに気づいたのかと言いますとですね。夏休みの旅行中、ホテルに入って私がノートPCをセットすると、すぐに息子が自分のマイクロソフトアカウントでログインして、スクラッチを開いてるんですよ。

何してるんだと尋ねたら、メッセージをチェックしてるんだと。最近は1日数十件のメッセージが届くんだそうです。

実はスクラッチには「スタジオ」という、フェイスブックで言えばグループに相当する場を立ち上げる機能がありまして、どこかのスタジオに入ると、スタジオに作品を投稿出来るようになります。スタジオでは作品の集団カスタマイズプロジェクトも活発に開催されていて、みんなでプログラムをいじることが出来る。

例えば自分専用のキャラをそこに登場させて、自分で設定して動きをさせたり、自分で作った音源を鳴らしたり。

スタジオで知り合った他のユーザーが音源をくれたり、自分のキャラの見栄えをチューンナップしてくれたりということもよくあるらしいです。

もちろんコメント欄でのやり取りも活発に行われている。

最近は息子が毎日1時間かそれ以上スクラッチで遊んでいるのですが、これはプログラムを書いているだけでなく、SNS機能を利用して交流しているのですよ。

私に似て全く物怖じしない性格なので、どんどん面白そうなスタジオに参加して、どんどん自分のアイデアを出しているようです。そうすると、こいつは面白いやつだとなって、また別のスタジオから招待される。

それが楽しくてしょうがないのだとか。

こいつは・・・多分、日本の古い会社には入らない(入れない/入っても幸せになれない)だろうなあと確信したのでした。