私塾としての加藤ゼミはまだ存在しているようだ

昨日は法学部の4年生から芸術学コースの2冊目の課題図書の読書報告が来たので、前回の課題図書と合わせた解題+ディスカッションをしました。

芸術という概念/制度が歴史的・地域的にいかに多様なものなのかを理解させた上で、これから芸術に何らかの形で創造的・能動的に関わっていこうと思うのであれば、どんな視点群を自分の中に持っていなければならないのかとか、それらがどのように機能していくのかなど。

芸術学なんていうと、浮き世離れした学問のように思えるかもしれませんが、これだけアートやデザインやポピュラー文化が社会のあらゆる部分に入り込んでいるご時世ですから、それらを体系立ったオーソドックスな知識をベースに読み解けるようになるというのは、結構な武器になるはずです。以前に教えた子たちの経験をフィードバックさせて、より分かりやすく効果的に教えられたような気がします。

この学生は内定報告と同時に、大学4年次も何かじっくり腰を据えて勉強したいと相談されたので、こういうことをお付き合いしていますが、他の4年生も今からでも遅く無いので、大学でしか学べないようなものを一つじっくりと勉強していくことをお薦めしますよ。