IT有名人とSNSで繋がるよりも大事なことを10、思いついた。

今日は先輩の会社のお仕事。


千代田区のあちこちを回って、行政の窓口と相談したり、お世話になっている先輩のクリニックや、これからお世話になるクリニックにご挨拶に伺ったりと、忙しい一日でした。
餡パンを齧りながら日本橋川沿いを歩きつつ思ったのですが、こういう地に足の着いた真っ当な商売の基礎を打ち、骨格を組み、壁を立ち上げてゆく・・・というようなプロセスに必要なのは、昔からあるような基本、基本、基本のビジネススキルですね。
例えば。
基本的な会計の概念と考え方を理解していること。
地方公務員から各種の専門家までどんな業界の人とも意思疎通出来るコミュニケーション能力があること。
時間を守れること。
簡潔なビジネスの文章を書けること。
大きな声で、笑顔で挨拶が出来ること。
席次の概念を理解していること。
企業統治の仕組みを理解していること。
法律を守ること。
お礼を言えること。
義理を通せること。
ITに詳しいとかIT有名人とSNSで繋がっているとか以前のお話です。
ですが、一発のブームで一気に稼いでばっくれる型の商売とか、神出鬼没のゲリラ戦で利ざやを抜く商売ならばともかく、30年以上続く商売を新しい土地で創るとなると、こういう辺りをきっちり積み重ねていかないと、やっぱダメなんだろうなあと。そういうものを作ってくれという依頼ですから、それはきちんと各方面に仁義を切って、信頼を積み重ねながら進めております。
ギフトを買うのでも、コンビニではなく昔からある個人商店で。オーナーさんと話をしながら商品を選んでいただいて、最後はちゃんと「今度、近所で事業所立ち上げます。引き続きよろしくお願い致します。」と名刺をお渡しして。
うちの父が、「大きな買い物をするなら、絶対に会社畳んで逃げられないような、地元で長年商売しているようなとこを選べ」と言っていたのも、こういう仕事をしてみると、その理由がわかる気がします。
アプリサービスやウェブサービスだと、簡単に立ち上げられて、また簡単に畳んで逃げられるので、上に書いたような(私が考える)基礎の甘い人もやや目につきます(もちろん義理を重んじる立派な方も多いですが)。もったいないことです。
あとですねえ。実は昔っから思ってるんですが、日本の大学の先生はわりとこっち方面が苦手で、だからインターンシッププログラムなんかやっても上手く行かないんだよなあ。企業がインターンシップで付き合ってくれるという時、そのお付き合いにどれくらいのコストがかかっていて、それに対してどうお返しをしたら良いのか、どんな振る舞いをしたら良いのか。怖いくらい理解していない。
最近もね。とある大きな会社の社長が侠気で地元の大学のインターンシッププログラムの改善にひと肌脱ごうと動いているのに、まさかのばっくれ梨の礫でお返ししてる怖い光景見ちゃいました。真っ当なビジネスパーソンなら、それって思いっきり社長の顔潰して泥に沈めてるよありえないよと真っ青になるんですが、象牙の塔は呑気なもんですな。それで大学の予算減らすなとか騒いでるんだもんな。