若い男性社会人が彼女を見つけるに際して考えられる二つの戦略と、私のお勧め。

最近、若い男子と「若手社会人は、いかにして彼女を作ることが可能か」についてディスカッション致しました。

聞き取り調査の結果、若い女性たちとのコンタクトそのものは定期的にあるそうです。では、何故そのコンタクトからクロージングへの流れを作れないのか。そこが解決すべき問題です。

以下は私の仮説です。

若い女性たちと知り合ったり一緒に遊んだりという機会は定期的にあるけれども、その場の設定が間違っているのではないか。

具体的に言えば「飲み会、合コンでの出会いは発展性が低いから、そこを起点にした婚活は効率が悪いのでは?」ということ。

何故かと言いますと、まず、お酒の席では「その場が盛り上がること」を重視したコミュニケーションに走りがちなので、お互いに普段とはかなり違う人間になってしまっているという問題があります。となると、そこをきっかけとしてシラフモードでのお付き合いのオファーに際しては、出す側も出される側も、心理的抵抗がある。

「あれはお酒の席だから、今度会いましょうなんて話が出来ていただけなんじゃないか?」

ですから、職場や取引先などシラフ状態で定期的にコンタクトがある女性の方が、先に進める可能性は高いと私は考えます。そういうゾーンに若い女性が居ない環境の場合には、いきなり酒席ではなく、酒席以前の時間帯にシラフで出会う場を増やす工夫が必要ではないかと思います。

次に、出会いをクリアし、デートのアポ取りに進んだ段階での戦略についてです。

地方の大学を出て就職で東京に来られたような女性でしたら、定番のスポットを一通りご案内するだけでも十分にバラエティに富んでいますし、ガイドトークもやりやすいでしょう。

しかし、首都圏の大学から来られた女性の場合、定番デートスポットなど学生時代に行き尽くしています。そこから更に一歩進んで、興味を持っていただけるプランをいかに作るのか。例えるならば、自宅に一通りの家財道具や食器類が揃っている段階の消費者に、それでもこれは買いたいと思っていただけるような商品をご提案するようなものです。

二つの戦略が考えられます。

一つは単価を一気に上げるというもの。同じ場所に行くのでも、学生の財布では無理だったようなカネの使い方をご提案する。あるいは、学生の財布では行けないような場所にご案内する。一言で言えば、浪費の楽しさですね。楽しい浪費の時間を提供する。無論、費用はあなた持ちです。頑張って給料の高い会社に入った努力が報われる時が来ましたよ。

この戦略のメリットは二つです。一つはカネさえ持っていれば実行出来ること。もう一つは、ターゲット層となる女性の幅が極めて広くなること。浪費は基本的には誰にとっても楽しいですからね。

ですが、婚活という視点に立つと、浪費の提供戦略で探したパートナーと生計と生涯を共にするということは、ややリスキーです。浪費好きな方が残りやすい気がします。

私が若い友人たちにお勧めしたいのは、自身の知的レベルを上げる戦略です。自分が勉強することで、その勉強の内容を理解しそれを魅力と考えてくれる女性を発見するという考え方です。

わかりやすい例がブラタモリです。タモリさんです。タモリさんは地質学の知識が豊富なので、街を歩いているだけでも、他の男性が気づかないような面白い地形や地層を発見し、その面白さを語ることが出来ます。だから桑子アナウンサーをエンターテインすることが出来ます。桑子アナウンサーは個人的に極めて好みなのですが、それはともかく、あのやり方はおよそどんな分野にでも成立します。植物でも、建築でも、鉄道でも。

大事なのは、勉強した内容を、その分野に興味が無い人でも楽しめるレベルまで咀嚼してガイドトークが出来るようになるということ。必要なのはヲタトークではなくガイドトークです。

そこまで勉強が深まると、デートプランの立案そのものも、それまでより遥かに多彩な選択肢が可能となります。定番から一本脇に入った路地をご案内するプランもあれば、まさかそんなところにそんなものがという意表を突くプランまで、自由自在です。定番はどうしても人が集中しますが、定番を外したプランの選択肢を多く確保していると、相手が疲れて不機嫌になって帰ってしまうリスクも下がります。

婚活という視点から見たこの戦略の最大のメリットは、あなたのお財布ではなくあなたの知性に魅力を感じる女性が残りやすいということです。言い換えますと、あなたと同じくらいにはアタマが良い女性しか残らないのです。生涯を共にする伴侶として、あなたの財布が好きな女性と、あなたの頭脳が好きな女性。どちらが好ましいか。

それに、浪費戦略はキャッシュフローの確保が生命線ですが、知性戦略は勉強した内容がストックされていって、それが複利で効いて参りますから、最初はきつくてもある時点を超えると、浪費戦略よりむしろ楽なのです。

そういえば。

私の妻が夫に対して唯一、これだけは譲れないと明言した条件がありました。

「私よりアタマが良いこと。」

もちろん余裕でクリアです。大丈夫です。