ビジョンで社会資本を代替出来るかもしれないということを、求人をしながら思いついた。

弊社その2の新しい支店開設のために色々と動いております。
その中でも最重要タスクと社長から念押しされているのが、優秀な人材を集めること。
なので昨年後半から色々な筋に、こういうこと始めるからよろしくお願いします、人も探してますという話をするのですが、その話の中で、相手の反応が変わる一瞬があります。
「五体満足日本人成人男子長時間労働上等系や意識高いバリキャリ女子以外の、育児者や介護者、外国人やLGBTなど、これまでの日本の人材市場におけるマイノリティが働きやすい場にしたいんですよ。」
今現在、出産や育児という大プロジェクトの真っ最中の教え子たちの反応は特に鋭いです。そういうところなら、いつか働いてみたい。そうならないにしても、積極的に応援したい。そう言ってくれる。熱を帯びる。
心強いですよ。何故かといいますと、弊社その2の業務は就職活動の支援ですから、今現在、色々な企業で働いている人たちからの情報が多ければ多いほど良いのです。私が立教で個人的に取り組んできた就活指導・支援と同じです。就活生と社会人を繋ぎ、情報と人脈のハブになり、社会人の言葉を翻訳して就活生に伝える。
今まではOBOGという縁を活用して情報や人脈をご提供いただいていましたが、その縁が「ビジョンへの共感」に置き換わるわけです。ビジョンは社会資本を代替しうるという手応えを感じ始めています。
先輩後輩の縁を手に入れる為には、その学校に入る学力と資金力が必要です。そうやって手に入れたものを社会学では社会資本と呼ぶ。では、社会資本を持たない時はどうするの? 社会資本の代わりに、こういうものを実現させたいという理念を丁寧に語ることで、先行投資していただく。そのビジョンへの信頼を担保するのが、それを語る人物の生き方や実績や人脈。ちなみにこちらを「社会通貨 social currency」と呼ぼうという問題提起もあります。
優秀で聡明な方ほど、良いビジョンに共感してくれますから、良いビジョンを作り、語れる人材は打ち出の小◯かもしれない。あ、いや、なんでもないです。
引き続きよろしくお願い致します。