初めて会った人と盃を交わす時にこころがけていること

様々な集まりに呼ばれます。

クラフトビールを飲みに行こうとか、赤牛を食いに行かないかとか、面白い人がいるんで紹介させてくれとか。

仕事関係のミーティングならば、その日その時にわざわざ会うことでどんなアウトプットを出したいのかが明確なので、そのゴールに向かって進むだけなのですが、いわゆる飲み会という場では明確なゴールというものがありません。

そんな場で私が心がけているのは、特に初めて会った人の話を丁寧によく聞くことです。どんなことをしている人なのか、どんな経験を積んできたのか、どんな問題意識を持っているのか。とにかく途中で話を遮らずに最後まで聞く。よくわからない部分があれば「それはこういうことですか?」と自分の言葉に置き換えてみて確認する。まずは相手の今を否定せずに全て聴取して、その上で何か役に立てることがあるか、一緒に面白いことが出来そうかを慎重に探ります。

これは相手が学生や院生で、自分の半分くらいの年齢であっても同様です。こんな卒論を考えています、こんなところにアプライしてみようと思っています、こんな研究計画なんです・・・。まずは全体像を聞きます。聞いてからそのベースとなっている問題意識や目的意識を丁寧に確認します。

飲み会とはいえ、時間は限られています。自分の話は聞かれない限りは私はしません。講義中の私はマシンガントークですが、学生たちと飲みに行ったら隅っこの方で静かに学生の話を聞いているのが基本です。

時折、初めて会った人に聞かれもしない自慢話を延々と披露する方を見かけます。初めて会った人の話を途中で遮ったり、途中で否定や反論を始める方も稀にお見かけします。それはその方のスタンスでありやり方なのだと思いますが、個人的には酒が不味くなるので同席したくないタイプです。

さて来週末は2014写真文化論単位取得者のみんなと慰労ピザ会です。講義が終わってから1ヶ月半。その間にみんな旅をしたり就活したりダンスサークル日本一になったりと、色々アツい経験を重ねたようで、お互いに語りあいたい話がパンパンになっている気配です。私はまた隅っこで静かに若者たちの話を聞くことにします。