自分が与えられていないものをリストアップする行為の愚

ライフネット生命の岩瀬社長のブログで一番印象に残っているのがこれ。

give, give & give|岩瀬大輔のブログ
ライフネット生命 創業者 岩瀬大輔のブログ。

「give & take ではなく、give, give & give くらいのつもりでいた方がいいよ。必ずいつか、自分に返ってくるから」という話を若い社会人相手の講演会でして、最後に、出来ればライフネット生命のウェブサイトについて意見を下さいと話して帰って来た。翌朝、どれだけ多くのフィードバックが来ているかと思ってワクワクしながらPCを起動したら、何と1件だけだった。

わかるなあ。すげーわかる、この感じ。

10代や20代前半の日本の人って、giveされることが当たり前過ぎて、自分からgiveするという発想がなかなか無いんだよね。私自身もそうだったし。修士課程に入った25歳くらいからですかね。25歳だと学部1年生と6歳も年が離れていますから、あ~面倒見てやらんとなあって自然に思うようになるんです。

当時、金沢大の教育学部音楽教育専攻に居た学生で今も繋がりがあるのは一人二人くらいだし、彼女たちにgiveしたものが直接返って来たなんてことも無いわけですが、giveする行為自体が自分の器を大きくしたり磨いたりすることになるので、giveが完了した瞬間に元本の何割かは回収出来るんです。

アイドルみたいなルックスも、東大生みたいな教科学力も、帰国子女みたいな英語力も、イチローみたいな努力の才能も与えられなかった自分はなんて惨めなんだ。。。。って世界観で生きてる若い人、ちょくちょく見かけますが、そんなん全部持ち合わせた奴なんか100万人に1人だろって思います。

最も豊かな人間とは、最も多くgive出来た人間のこと。

学生さん、あるいは社会人1年目2年目くらいの人は、今現在自分は誰に何をgive出来るのか、giveするのかを考えてみたり、実際にgiveしてみたりという行動に出ると、視界が変わって良いですよ。