宇宙戦艦ヤマト2199 第7章感想

【全体】
・20分ごとにクライマックスが来るので、設計の基本はテレビアニメなんだなあと変なとこに感心しました。
・エヴァンゲリオンやガンダムやラピュタなど、制作陣がかつて関わった「ヤマト以降の歴史的名作」へのオマージュと思われるシーンもちょくちょくあって、複式夢幻能を見ているようでした。
・公式にアナウンスされている通り、終盤やはり作画のクオリティが落ちていて(最終話はベトナムにも外注に出してました)、テレビ放送やブルーレイディスクでのリカバリーに期待です。

【アベルト】
・デスラーさんが終盤になって破壊神化してしまうのですが、波動砲を核兵器のような反則技として再定義するプロットを入れた以上、旧作のようにヤマトがガミラス星を滅ぼす展開にすることは出来ず、となるとガミラス星での最終決戦の決着はヤマトでもガミラス人でもない何者かが滅ぼされなければならず、消去法で彼が狂気の人という役所を与えられたんじゃないでしょうか。
・加持リョウジ、熱演でした。
・表情の豊かさもアベルト加持が一番だったんでないか?

【スターシャ】
・アベルトが神聖ローマ皇帝、スターシャがローマ教皇というような位置づけになっていたのですが、もうちょっと自分の政治力を適切に使うとか、アベルトと政治家として緊密なコミュニケーションを心がけていれば、こんなに死人は出なかったっすよ・・・(´・ω・`)

【ユキ】
・正体は最後まで不明でしたが、「バルス!」してましたねえ。旧作をなぞるので最後に戦死させられちゃいましたが、あれも旧作と新作のプロットの違いを上手く反映していて、出渕さん頑張ったと思います。

【マモル】
・コスモリバースシステムってのは、1回使うごとにコアの補給が必要なんでしょうか? 沖田艦長のとこに1回化けて出てからリバース実行した方が演出的には解りやすかったかなあ。

【ガミラス】
・この後はヒスやディッツ父娘、ユリーシャが国家再建を指導することになるんでしょうか。いずれメルダが地球に派遣されて平和条約を締結する・・・という2次創作はいっぱい作られそうです。

【加藤三郎】
・最後まで生き延びた上に可愛い奥様と子供まで手に入れるという果報者。
・フィクションでもノンフィクションでもリアルワールドでも、加藤という名字の人物が一番美味しいとこを持っていくという話は管見の限り本作が初めてかと思います。良くやった。