今日の3年ゼミは先週寝られた反省から3部構成に進行スタイルを変更。最初に山崎亮『コミュニティデザイン』の内容を紹介しながら、小さなコミュニティと外部の協働で面白い動きを生み出し、社会問題の解決を行うプロセスをもう一度解説。フィールド調査に行く先もベタなエスニックマイノリティじゃなくて全然構わないよ、例えば限界集落の住民だって見方によっちゃあマイノリティになるよと説明。
次はワールドカフェ方式でのディスカッション。
1) 学生たちが春休み課題としてそれぞれ見つけてきたマイノリティのコミュニティ
2) こないだ学生たちに書かせた「いま5000円あったら買いたいもの」というレポート
3) 上の二つをランダムに組み合わせたものを、やはりランダムに学生に一つずつ与え、その二つをヒントに発想させた商品企画
これらを4つのテーブルに分けて置いて、自由にテーブルを回って話し合ってくれと指示。ここでは想像を遙かに超える面白いアイデアのオンパレードで、少し手入れすればもう企画として使えるようなものも幾つかあった。
最後は先週からの続きで、「知識の普及による差別・偏見の解消」戦略の有効性の検討を。「知識の普及よりも、共存・共生・協働することでお互いにメリットが生まれる状況の構築と可視化」戦略を解説して意見を募ったところ、知識による啓蒙戦略の動機の一部に含まれる「マイノリティ自身の語りたい欲求」をどうするかがポイントとなるのではないかという指摘が学生から出た。これについては、ヒップホップ文化やリヴァーダンスなどパフォーミングアーツ分野における止揚という例もあるよと話したところで90分経過でまた来週です。
今日は寝る学生はいなかったので、そこんとこは安心しました。
でも、今度はある学生に、「先生、マイノリティなんか勉強しても面白くない(怒)」と詰め寄られた(´・ω・`)。なんだか毎回最後はこういうオチになるな・・・・・