毎日新聞に南山の記事が掲載されました。
まあ、無責任正社員左翼の一つの典型みたいな論調が売りの毎日に何か期待する方が間違っているといえばそれまでなんですが・・・・やはりというか、反対運動の人たちの言い分だけさらっとまとめた記事で、どうしようもないですね。
例えば「多摩丘陵で「最後まで残る里山」と言われる」なんてのは、反対運動の人たちが吹いているホラの典型で、里山の定義はそもそも何なんだって話は抜きにしても、広大な多摩丘陵には山林はいくらでもあります。バカ言ってんじゃないっての。南山の東側で活動する諸団体の何歩も先を行く活動をしておられる小野路の「みどりのゆび」さんに失礼じゃないですか!
「南山にはハクビシンもいる」なんて、いかにも良い話みたいに書いてますが、清水谷戸あたりに行けばハクビシンを駆除するための罠が普通に仕掛けてあります。何でかって? 稲城農業の中核たる果樹栽培の宿敵ですよハクビシンは。稲城の農家さんたちはハクビシンのエサを栽培してるわけじゃないんでね。
市民連絡会以前の長い長い反対運動と対話の歴史も完全スルーで、いかにも市民連絡会から反対運動が始まったみたいな書き方になってるのも正直どうかと思います。市民連絡会が組合に提示した六つの提案のうち五つは、実際は市民連絡会に言われる以前に宇野さんや開発調整課や組合事務局さんが議論を重ねて来たコンセプトだし(残りの一つは根方谷戸の盛土造成中止とかで、京都大の研究者がなんとかという理屈をつけていたけれども、そこまで自信ある主張だったら、まずはまともな査読付き学術誌に根方谷戸の盛土は絶対ヤバいって論文投稿して採録してもらえっての)、南山東部が物納で公有地にならなかった最大の障壁である崖地の問題も完全スルー(崖地がそのままでは自治体は物納されても莫大な崖地改修費が捻出出来ないので困っちゃう)。
小学生の壁新聞じゃねーんだからさ。反対運動側の言い分だけ聞きに行ってどうするの? アフガンやらイラクみたいに変なとこ入り込んだら拉致されるってわけでもないんだし、組合さんや開発調整課や菊地さんとこ(南山の自然を守り育てる会)にも取材に行くのが基本で本筋でしょ。こんなのジャーナリズムじゃねーよ。公立ろう学校も日本聾話学校も筑波大付属ろう学校も絶対に取材しないで、明晴学園だけ取材して日本のろう教育について知ったかぶりする記事を毎年掲載する(取材されてるとこの校長は毎日系のTBSの元幹部ですね)新聞社ですから、そんなもんと言えばそんなもんなんですが。
本当にね、毎日の記事みたいに単純な世界だったらどれほど良いものかと思いますよ。南山。多摩ニュータウンタイムスさんのコラム記事の方がよほどジャーナリスティックだと思いますがどうですか、そこのおっさん。