多摩の横山の上で

 先週末に学生を連れて多摩の里山に行って来ました。里山の歴史や利用法の変遷、潜在自然植生や竹害の問題、郊外開発の問題、税負担の問題などなど、里山と言っても社会学部の学生に教える話は多いもので、喋りっぱなしの3時間でした。

 おかげで喉を痛めて風邪もひいて、ちょっと頭がクラクラしているんですけども、年内最後の講義も昨日終わらせたし、あとはのんびり本でも読んで年を越すかな。

 学生の反応ですけれども、現在の放置されて藪化した里山、ゴミが不法投棄された里山は正直美しくないし、何とかならないんでしょうか・・・という印象を持ったようです。そこで、その為には税負担の軽減や山を手入れする人手の確保など、様々な課題を解決しなければいけない、そういう意味では里山の美観というのは優れて社会的な問題であるのだよということを解説してあげると、そうなのかあと唸っておりました。

 お気に入りのレイバンのサングラスを山で落としてしまったので、正直懐に激痛が走ったのですが(しかもボランティアでのガイドだし)、まあ彼らが勉強するきっかけになってくれれば良いや。