ヒルズボロの悲劇と長崎市長射殺事件

 先日、イングランドのプレミアリーグ、マンチェスター・シティ対リヴァプール(4月14日)の試合中継を見ておりましたら、興味深いシーンがありました。試合開始前に、あれはマンチェスター・シティのキャプテンのリチャード・ダンだったと思いますが、花束を持って客席の前まで行き、そこに花束を置いたんです。確認出来なかったですけど、あれはアウェー側サポーター席の前なのかな。

 実況によれば、これは「ヒルズボロの悲劇」で亡くなった方々を追悼するものだとか。「ヒルズボロの悲劇」というのは1989年4月15日にヒルズボロ・スタジアムで発生した、イングランドのサッカー史上最悪の事故です。リヴァプール対ノッティンガム・フォレストの試合中に96人が圧死、200人以上が怪我をしたという悲惨な事故。

 それから18年。試合会場はヒルズボロ・スタジアムでもなければ事件の祈念碑があるリヴァプールの本拠地アンフィールド・スタジアムでもなく、マンチェスター・シティの本拠地シティ・オブ・マンチェスター・スタジアムでしたけれども、マンチェスター・シティというクラブはちゃんとそういう大事な日を憶えていて、花束を用意した(そしてもちろんリヴァプールの選手たちは喪章を付けてプレーしました)。

 特にマンチェスター・シティの捧げた花束は良かったですね。あれでマンチェスター・シティというクラブの印象は個人的にグッと上がりました。

 話変わって。先日、長崎市長がテロリストの凶弾に倒れました。痛ましい事件です。そして長崎はホクレアの寄港地の一つでもある。だから私、「comments and sharing」のコーナーに「長崎市長が不幸にも殺されたので、貴兄らも弔意を示してはいかがか」と書いておいたのですが、いつの間にか黙って削除されてました!

 削除かよ(苦笑)。

 まあ、管理者の考えがそうなら良いんですけどね。どうなのかなあ。寄港地の市長がテロに遭って死んだ。無視して済む話じゃないと思うのだけれど。果たしてホクレアは半旗を掲げて長崎港に入ってくるでしょうか。私ならそうするけどね。