稲城市中央公園の野球場脇にある複合遊具が老朽化の為、今月下旬で撤去されることになりました。夏くらいに吊り橋部分は撤去されていたのですが、本体部分もいよいよということです。設置されたのは19年前で、無塗装の木材をボルトで組み合わせた構造ですから、いくら何でもそろそろ限界でした。
撤去後の後継の複合遊具についても、市担当課の方で検討が進んでいる・・・という話は、担当課さんから直接聞いていましたから、さほど驚きは無かったですね。そうか、いよいよかと。
ただ、なにぶんにも息子の思い入れが強い遊具ですから、ある日行ってみたら跡形も無く消えていたという展開は避けたかった。そこで、「あのガラガラ滑り台、古くなったからもう壊しちゃうんだって。でも、替わりに新しい滑り台を作ってくださいってちゃんとお願いしてあるからね。」と話しておいたところ、今日幼稚園から帰ってくるなり息子はきっぱりと言いました。
「自転車でガラガラ滑り台に行く!」
息子なりに、最後のお別れをしておきたかったようです。現地では「これで、おわかれだね。」と呟いて1回だけ滑ると、おもむろに滑り台に向かって手を合わせていました。
「(滑り台が)新しくなって、早くまた会えるようにお祈りした。」
息子の中では、古い複合遊具の魂がいずれ設置されるであろう新しい複合遊具に輪廻転生するというようなイメージが出来上がっているようです。たしかに、長峰と向陽台の子供たちに20年間も愛されてきた滑り台ですから、ただの使い捨ての物体とは違う、魂のようなものが宿っていて、子供たちにはそれが感じとれるのかもしれません。
私も「長い間お疲れさまでした」とねぎらいの声をかけて、中央公園を後にしたのでした。