山の手触り

 昨日は久しぶりに塾長とジョイントでロングライドしてきました。

 尾根幹線を終点まで走って橋本で津久井道に入り、津久井湖の脇から左に折れて宮ヶ瀬湖へ。例によって塾長のミスコースというお約束もあり(笑)、若干戻りましたが、お昼頃には宮ヶ瀬湖に到着しました。そこから県道64号・同60号を小鮎川沿いに高速ダウンヒル(45キロくらい出てたような・・・)。千頭橋際交差点を左折して荻野新宿まで走り、そこから国道412号(旧道)に入って、あとはひたすら旧荻野村内を412号に並行して走る旧道を北上します。

 上荻野で412号に合流した後は、田代運動公園から半原日向までの長い長いダラ上りで心拍数を限界近くまで上げ、そこからは県道54号→503号と繋いで相模原駅前へ。田邊工業の工場前のアンダーパスで横浜線を越えれば、尾根幹線はもうすぐそこですね。合計110キロくらいか。
 
 旧荻野村辺りはどちらかというとロードレーサーではなくジオスのシクロクロスバイクで走ることが多いのですが、公所海道から上荻野までの旧道はいつ走っても気持ちが良い道です。そしてこの季節が特に良い。左手には中津川、その向こうには仏果連山が見えていて、まだまだ昔の面影が残る街道沿いには、フォトジェニックなたたずまいの家々がそこここに見つかります。

 昨日、412号線青山三叉路から県道513号線に入って宮ヶ瀬湖へ向かう最中にも感じたのですが、この仏果連山周辺の集落には、奥多摩や奥武蔵とは全く違う空気感がありますね。山々の標高が低めだからなのでしょうか、全体に優しい印象を受けます。奥多摩の渓谷の隙間にネジ込むようにして創られた集落群は、山々に必死にしがみついて頑張っているような切実さを感じますし、奥武蔵の集落も「隠れ里」感がビシビシ出ていて圧倒されるのですが、この東丹沢の集落は違う。山あいの村なんだけど、海沿いの村のような独特の長閑さを感じます。実際、奥多摩や奥武蔵よりグッと海に近いエリアではあるんですが・・・・何でなんでしょうかね? ちょっと地方誌を勉強してみようかな。

 とはいえ、そういう「山の手触り」を楽しめるのも、流して気持ち良いペースで走っていればこそ。昨日はというと、串川集落あたりで塾長がこれもお約束のアタックをしかけやがったんで、そっから宮ヶ瀬湖手前の急坂までの緩い上りは時速30キロ以上の高速巡航を強いられ、景色を楽しむ余裕ゼロ。小鮎川沿いの下りも同様にアタックがかかって飛ばす飛ばす。脚の在庫が凄い勢いで減っていきます。

 ま、おかげさまで随分と踏めるようになりましたけどね。一人で走ってるだけだと、なかなか自転車の力は付きませんから。昨日も最後、尾根幹でクールダウンしようと思ったらまたアタックがかかって、脚は完全に売り切れ。90回転まで上げられないとこまで出し尽くさせていただきましたよ。ええ。

 次は一人でのんびりと宮ヶ瀬回って来よ。