三宅洋平が落選したことの八つ当たりを今井絵理子にぶつけてもしょうがないでしょう。

私のTL上では驚異の支持率であった三宅洋平さんが「東京選挙区」で落選し、「比例区」で自民党から出馬された今井絵理子さんが早々と当確した件で、今度は

「三宅洋平が落ちて今井が当選なんておかしい」

という主張が始まっています。

今井さんが沖縄の基地問題に詳しくないことも批判されています。

ですが私の理解では、今井さんが沖縄に住んでおられたのは小学校までで、中学以降の20年間は東京の人です。子育ても東京でしておられます。沖縄出身というだけで沖縄政策の専門家たることを求められるというのは、おかしいと思います。

また、今井さんが聴覚障害の問題について長年、現場を回って地道な啓発活動に取り組んで来られたことは揺るぎない実績です。つまり、彼女のメインのフィールドは基地問題ではなく障害者問題なのです。池上彰は何故、聴覚障害児教育の問題を今井さんに質問しなかったのか? 「沖縄出身=基地問題に一家言あって当たり前」という紋切り思考がそこにあったのではないか? 何故、聴覚障害児教育ではなく沖縄ネタに持ち込むのか? 単にそっちの方が色々な意味でテレビ映えするからではないのか? 池上さんも無意識のうちにテレビ芸人な思考を走らせていなかったか?

ま、私は見てないですけどね。テレビ。

政治家としてのスキルはまだ持っておられないでしょうが、障害の当事者としての経験やニーズを与党から国政に反映させていっていただければと、大いに期待しています。

一方の三宅洋平さんですが、今からでも遅くないので「私が落ちた件で今井さんを攻撃するのは止めて下さい」とアナウンスしたら、株が上がりますよ。お勧めします。