物書きの仕事

エブリスタの「次に読みたいファンタジーコンテスト / 宮廷・継承・王族がテーマの小説を募集」に応募している作品のテーマがだんだんクリアになってきた。

「兵站貴族」おそらくはツァルガの陰謀により、イスベル子爵領の人口と税収はジャグリアが経営を任されてから3年で1.3倍にまで増えた。こうなると、家臣団や領民も次代のマハラビエ侯爵にはツァルガではなくジャグリアを望むようになる。更にツァルガは頃...
書評・読書記録

パミラ・カイル・クロスリー『グローバル・ヒストリーとは何か』(岩波書店 2012)を読みながら、ファンタジー世界における社会構造の変化について考えている

パミラ・カイル・クロスリー『グローバル・ヒストリーとは何か』(岩波書店 2012)著者は中国近世史の研究者です。ダートマス大学の先生。歴史学において、特定の国の歴史や、ヨーロッパ史とかアメリカ史のような大陸単位の歴史叙述ではなく、世界全体の...
書評・読書記録

国家理性とファンタジー小説

今日は「兵站貴族」4章を最後までアップ。『紋章の歴史』は主人公の家の紋章デザインを考えるための資料です。舞台は近世西ヨーロッパ的な世界ですが、紋章の体系はまだそれほど厳密には設定していません。軍制や騎士の従者の設定(騎士、騎士見習い、歩兵、...
物書きの仕事

目指せ日本ファンタジーノベル大賞の話をゼミ同窓会でしてきた

今日は2013年卒の教え子たちと品川でランチ会でした。みんな卒業して6年。立派になりました。もうすっかり一人前の社会人。目を細めてしまいます。そういえばセンセーは最近何してるんですかという話になったので、一度書いてみたかったから小説を書いて...
教育

【中学生向け】ふわっとしたお題で投げられた宿題の作文の書き方【脱・小並感】

表題の通りです。ふわっとしたお題、例えば「将来の夢」だの「人権について」だの「生命保険について」だのといった、掴みどころの無いお題と分量だけで飛んできた作文を始末する技法を解説します。【免責事項】本稿で説明する技法は大学以降では得点能力も高...
アート&デザイン

エブリスタのコンテストに小説を投稿しました

予告していた通り、エブリスタのこちらのコンテストに小説「兵站貴族」を投稿しました。あらすじ「帝国歴1550年1月。アルソウム連合王国の1個連隊が同盟国への出動を命じられた。行き先は海を越えたグディニャ君主国最大の海港都市、イグリム。しかしア...
教育

生保と歩合はソウルメイト

稲城五中の国語科の夏休みの宿題は、生命保険文化センター主催の作文コンクールに必ず応募する、だそうだ。このコンクールは1校あたりの応募者数に応じたインセンティブが学校に支払われるという、まさに生保の営業の歩合とインセンティブの関係を深く理解出...
書評・読書記録

書評:斉藤直子『仮想の騎士』新潮社

斉藤直子『仮想の騎士』新潮社、2000年第12回・日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作です。この年は大賞は該当なしなので、この年の首席ですね。著者の斉藤直子さんは1966年生まれで立教大学文学部心理学科卒。はい、昔は文学部心理学科という...