書評・読書記録 赤澤智『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』(祥伝社)書評 赤澤智『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』(祥伝社, 2020)を読了したので、書評です。ですが、最初に私と赤澤さんの関係を書いておかないとアンフェアなので、まずはそこをざっと説明しますね。赤澤さんは立教大学軽音楽部で4年か5... 2020.04.02 書評・読書記録評論
評論 異文化圏とのコミュニケーションをハナから考えていないテレビ紙芝居を見た 魔いりました入間くんという、辛うじてアニメと呼んでも良いかな程度には絵が動くものを眺めているのだが、作画枚数のケチり方が凄い。ほとんど紙芝居である。これはディズニーのヌルヌル動くアニメに慣れた外国人にはきつかろう。お話もご都合主義と内輪受け... 2020.04.02 評論
物書きの仕事 130年前の地図を小説の設定づくりに活かす アルソウム外伝2のEP1は近郊農業の話だが、昔住んでいた農村の明治時代の地形と集落・道路の配置を見てイメージを作った。現代と130年前では集落の中心や動線が全く違う。130年前には沖積平野内の微高地の中央(=尾根筋)にあった集落の主動線が現... 2020.03.24 物書きの仕事
物書きの仕事 小説家志望者のお悩み相談の現場 相談者「先生、ラノベ作家になりたいんです・・・」先生「うむ、それで?」相談者「市場にあるどのラノベを読んでも厨二病臭がきつすぎると思うんです。特に賢い設定のキャラが、意識高い系の勘違いの外資大手コンサルの下っ端の痛い平社員26歳でツイッター... 2020.03.14 物書きの仕事
物書きの仕事 小説に女性キャラを出したときのジェンダー表象の技法についての覚書と『西の天蓋』での実験 小説に女性キャラを出したときのジェンダー表象について。単にキャラを出して喋らせるだけだと、読者はそのキャラのジェンダーを想像しづらい。なので、女性であることを印象付けたい場合、以下のような手口を駆使することになる。 この人は女性ですとか、生... 2020.03.13 物書きの仕事評論
書評・読書記録 いい年したおじさんおばさんたちと日本のファンタジーと インタビュアーが下手だと話題になった「この世界の片隅に」の片淵監督のインタビューなんですが、私なりに要点をまとめると・日本のアニメは大人向きというよりは、アラサーやアラフォーにもなってなお、高校生の主人公に感情移入出来てしまうような人たちを... 2020.03.06 書評・読書記録評論
コミュニケーション 日本のSFの過剰なコンテキスト集積と、それによる参入障壁 日本のサイエンスフィクションのサークルを見ていると、数人の中高年男性のオピニオンリーダーがシーンを作っている日本のアート風写真の市場に似たものを感じるが、さてこの印象は正しいだろうか?ある国の特定の大衆文化のシーンの構造がどうなっているかは... 2020.03.04 コミュニケーション書評・読書記録
インターネット文化 ゲーマー少年たちのリモートワーク能力は日本社会の頂上付近にあるようだ 最近、息子が熱中していること。ゲーム仲間のゲーム実況動画の共同制作。話を聞くと、概ね以下のような流れらしい1) ゲーム実況動画に出会う(4年位前)2) 最近になってようやく動画を作り込めるレベルの性能のPCの整備が完了した(電源、グラボ、デ... 2020.03.03 インターネット文化