剣、棍棒、銭、そして聖杯

 「カピタン・アラトリステ」シリーズでは、登場人物がたまにカルタ賭博で盛り上がるシーンが出て参ります。特に2巻では●●●●●●●●●と●●●●●がビクーニャの賭場で密会するシーンなんかもあったりして、なんか大人の雰囲気って感じですな。

 そのカルタ(邦訳では日本語の慣例に従って「トランプ」としていますが)、現在私たちが知っているあの「トランプ」とはデザインが少し違うみたいです。日本で普通「トランプ」といえば「スペード、ダイヤ、ハート、クラブ」で、なんでしたっけ、なんかそんなデザインの奇天烈な扮装をした戦隊がいましたね。ゴレンジャーか? 

 なのですが、当時のスペインで使われていたのは剣、聖杯、コイン、棍棒だったようです。ネット上でそれらしい画像を拾って来ました。剣がスペード、聖杯がハート、コインがダイヤ、棍棒がクラブへと簡略化されたわけですね。それぞれ騎士、聖職者、商人、農民を象徴するなんて意見もあるようですが、詳しいことは藪の中です。